일본어 뉴스: 福島第一原発の「処理水放出」国内外の理解得られるかが課題

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの「処理しょり水すい放出ほうしゅつ」国内外こくないがいの理解りかい得えられるかが課題かだい

Jan 3, 2022 10:01

Furigana

福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょでは、事故じこで溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょうの冷却れいきゃくなどの末すえに残のこるトリチウムなどの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを含ふくむ処理しょり水すいがたまり、ことしの秋あき以降いこうには満杯まんぱいになる見通みとおしです。

東京とうきょう電力でんりょくは国くにの方針ほうしんに従にしたがい、基準きじゅん以下いかの濃度のうどに薄うすめたうえで来年らいねん春はるごろから海うみに流ながしたい考かんがえですが、処理しょり水すいの放出ほうしゅつは国内外こくないがいから懸念けねんが示しめされていて、地元じもとをはじめ、関係かんけい者しゃの理解りかいを得えられるかが課題かだいです。

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつでは、2011年ねんの事故じこで「メルトダウン」が起おき、溶とけ落おちた核かく燃料ねんりょうを冷却れいきゃくするため現在げんざいも水みずを入いれ続つづけていて冷却れいきゃくに伴ともなって出でる「汚染おせん水すい」は一いち日にち当あたり約やく140トン発生はっせいしています。

汚染おせん水すいは特殊とくしゅな装置そうちを使つかって放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつを取り除とりのぞきますが、除去じょきょが難むずかしいトリチウムなど一部いちぶの放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつが残のこった「処理しょり水すい」がたまり続つづけていて、敷地しきち内ないの大型おおがたタンクで保管ほかんしていますが、ことし秋あき以降いこうに満杯まんぱいになる見通みとおしです。

このため国くには、処理しょり水すいを基準きじゅん以下いかに薄うすめたうえで、来年らいねん春はるをめどに海うみに流ながす方針ほうしんを決きめ、東京とうきょう電力でんりょくはこの方針ほうしんに従にしたがって原発げんぱつの1キロほど沖合おきあいから放出ほうしゅつする計画けいかくで、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいが審査しんさしています。

東京とうきょう電力でんりょくは計画けいかくが認みとめられ、地元じもとや関係かんけい者しゃの理解りかいを得えたうえで、ことし6月つきごろから処理しょり水すいを海水かいすいで薄うすめる設備せつびや海底かいていトンネルなどの工事こうじに着手ちゃくしゅしたい考かんがえで、来年らいねん4月つき中旬ちゅうじゅんごろには工事こうじを完了かんりょうしたいとしています。

一方いっぽうで処理しょり水すいの放出ほうしゅつは、地元じもとの漁りょう連れんなどを中心ちゅうしんに風評ふうひょう被害ひがいを懸念けねんする声こえが根強ねづよく、韓国かんこくや中国ちゅうごくからも撤回てっかいが求もとめられているなど計画けいかくどおり進すすむかは不透明ふとうめいで、東京とうきょう電力でんりょくは、地元じもとをはじめ国内外こくないがいの関係かんけい者しゃからどのように理解りかいを得えるかが引き続ひきつづき課題かだいとなります。