日本新聞: 庭の腐葉土から大量のヘビ、業者が１０２匹を除去　豪シドニー

オーストラリアに暮くらしていれば、自宅じたくの敷地内しきちないのどこかでヘビの１匹ぴきや２匹ひきに出でくわすのは許容範囲きょようはんいかもしれない。しかしシドニー郊外こうがいにある住宅じゅうたくの所有者しょゆうしゃは、予想よそうを超こえる現実げんじつに直面ちょくめんした。ヘビの除去業者じょきょぎょうしゃが自宅じたくの庭にわを調しらべたところ、１０２匹ぴきのヘビが隠かくれていることが分わかったからだ。

デービッド・ステインさんは裏庭うらにわに積つみ上あげた腐葉土ふようどの中なかに２～３匹びきのヘビがいるのを見みつけ、ヘビの除去作業じょきょさぎょうを請うけ負おうレプタイル・リロケーション・シドニーに調しらべてもらうことにした。

除去作業員じょきょさぎょういんのディラン・クーパーさんが腐葉土ふようどを調しらべ終おえた時とき、見みつかったヘビの数かずは計けい１０２匹ぴきに達たっしていた。このうち成長せいちょうしたヘビは５匹ひき、９７匹ひきは生うまれて間まもないヘビだった。レプタイル・リロケーション・シドニーを所有しょゆうするコリー・ケレワロ氏しが６日むいか、ＣＮＮの取材しゅざいに答こたえて明あきらかにした。

見みつかったのはアカハラクロヘビで、毒どくヘビの一種いっしゅ。ケレワロ氏しによると雌めすは集あつまって産卵さんらんすることが知しられているという。

今回こんかいは数十匹すうじゅっぴきのヘビが集団しゅうだんで産うまれたという珍めずらしい状況じょうきょうで、ケレワロ氏しは「これまで見みたこともない」「かなり奇妙きみょうだ」と述のべた。

腐葉土ふようどから除去じょきょされた雌めすの一匹いっぴきは、除去用じょきょようの袋ふくろの中なかでさらに複数ふくすうの子こヘビを産うんだという。クーパーさんが作業さぎょうしたのは１月がつ３１日にち。全すべてのヘビの除去じょきょには約やく３時間じかんかかったと、ケレワロ氏しは付つけ加くわえた。

同氏どうしによると、ステインさんは絶妙ぜつみょうなタイミングで除去業者じょきょぎょうしゃを呼よんでいた。除去じょきょされていなければ、産うまれたヘビたちはこの後あと、近隣きんりんに散ちらばっていたとみられるからだ。

ステインさんは当初とうしょ、腐葉土ふようどに潜ひそんでいるヘビは６匹程度ぴきていどだろうと考かんがえていたが、妻つまがインターネットで調しらべたところ、雌めすはしばしば集あつまって卵たまごを産うむことが分わかった。もっと多おおくのヘビが隠かくれているかもしれないと思おもい、業者ぎょうしゃを呼よんだという。