日本新聞: 中国・蘇州市の日本人親子ら切りつけ　死刑判決を受けた被告は上訴せず

中国ちゅうごく・蘇州市そしゅうしの日本人親子にほんじんおやこら切きりつけ　死刑判決しけいはんけつを受うけた被告ひこくは上訴じょうそせず

Feb 10, 2025 16:02 394

Furigana

　中国ちゅうごく・蘇州市そしゅうしで去年きょねん6月がつ、バス停ていにいた日本人親子にっぽんじんおやこらが刃物はもので切きりつけられた事件じけんで、死刑判決しけいはんけつを受うけた男おとこが上訴じょうそしなかったことが分わかりました。

　被告ひこくの当時とうじ52歳さいの男おとこはバス停ていにいた日本人親子にっぽんじんおやこを負傷ふしょうさせ、止とめに入はいった中国人ちゅうごくじんの胡友平こゆうへいさん（当時とうじ54）を殺害さつがいしたとされ、中国ちゅうごく・蘇州そしゅうの裁判所さいばんしょは1月がつ23日にちに「借金苦しゃっきんくから生いきているのが嫌いやになり、子こどもを含ふくむ3人にんを殺傷さっしょうした」と認定にんていし、求刑通きゅうけいどおりに死刑しけいを言いい渡わたしていました。

　在上海日本総領事館ざいしゃんはいにほんそうりょうじかんによりますと、中国側ちゅうごくがわから今月こんげつ7日なのか、定さだめられた期間内きかんないに被告ひこくが上訴じょうそしなかった旨むねの説明せつめいがあったということです。

　中国ちゅうごくでは死刑判決しけいはんけつの場合ばあい、上訴じょうそがなくても上級じょうきゅうの裁判所さいばんしょで再審査さいしんさされる規定きていで、ここで承認しょうにんされれば死刑判決しけいはんけつが確定かくていする見通みとおしです。

　1月がつにあった初公判しょこうはんと判決はんけつの2回かいの裁判さいばんでは、被告ひこくはほぼ発言はつげんせずに弁護側べんごがわと検察けんさつの主張しゅちょうのやり取とりで終始しゅうしし、日本にほんについての言及げんきゅうも一切いっさいなかったとされています。