去年、
成田空港で
大韓航空機の
タイヤの
車軸が
折れ、
誘導路上で
動けなくなった
トラブルについて
運輸安全委員会は、
車軸の
一部が
腐食し
割れた
状態で
運航を
続けていたとみられるとする
調査報告書を
公表しました。
去年6月、韓国・インチョン(仁川)から成田空港に到着した大韓航空ボーイング777型機が、誘導路を走行中に機体中央付近の右側のタイヤの車軸が折れて動けなくなったトラブルがあり、運輸安全委員会が事故につながりかねない重大インシデントとして原因を調べていました。
運輸安全委員会が公表した報告書によりますと、機体は車軸の部品に水分が入って腐食し、割れたまま運航を続けていたとみられ、着陸した際に車軸が折れたということです。
この機体は、10年ごとに実施される検査や整備などが行われたということですが、製造会社の当時のマニュアルに従い車軸の部品組みつけの際に腐食防止剤は使用されていませんでした。
このマニュアルはすでに見直されていますが、別の同型機の車軸でも腐食が確認されたということで、運輸安全委員会は、腐食防止剤が使われていなかったことがトラブルにつながったとみられると結論づけています。