トランプ氏し“来週らいしゅうイランと協議きょうぎへ” イラン外相がいしょう“合意ごういはない”

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうが発表はっぴょうしたイスラエルとイランの停戦ていせん合意ごうい以降いこう、これまでのところ攻撃こうげきなどが行おこなわれたという情報じょうほうはなく、双方そうほうの国際こくさい空港くうこうでは旅客機りょかくきの運航うんこうも再開さいかいされ始はじめています。

このうちイスラエルのテルアビブの空港くうこうでは26日にち、フランスやギリシャ行いきの便びんの搭乗とうじょう手続てつづきを待まつ人ひとの列れつや電光でんこう掲示板けいじばんで出発しゅっぱつ時間じかんを確認かくにんする人ひとの姿すがたが見みられ、人々ひとびとが徐々じょじょに日常にちじょうを取り戻とりもどしていました。

こうした中なか、イランの最高さいこう指導しどう者しゃハメネイ師しは26日にち、イスラエルとの停戦ていせん合意ごういのあと、初はじめて国営こくえいテレビで演説えんぜつし、「まずイスラエルに対にたいする勝利しょうりを祝いわおう。

一方いっぽう、アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは25日にち、「われわれは来週らいしゅう、イランと話はなすことになる」と述のべ、アメリカとイランが協議きょうぎを行おこなう見通みとおしを示しめしていて、今後こんご、トランプ政権せいけんが軍事ぐんじ介入かいにゅうの理由りゆうとしたイランの核かく開発かいはつ問題もんだいをめぐって進展しんてんがみられるかが焦点しょうてんです。

これに対にたいしてイランのアラグチ外相がいしょうは26日にち、国営こくえいテレビで、「協議きょうぎについて合意ごういに至いたっていない。

また、イスラエルとアメリカがイラン国内こくないの核かく施設しせつを攻撃こうげきしたことについて「被害ひがいは深刻しんこくだ」とした上うえで「戦争せんそうの前まえとあとでは状況じょうきょうが違ちがう。

米べい レビット報道ほうどう官かん “イランの濃縮のうしゅくウラン 移動いどうの兆候ちょうこうなし”

アメリカ ホワイトハウスの報道ほうどう官かんは、アメリカ軍ぐんが行おこなったイランの核かく施設しせつへの攻撃こうげきをめぐり、攻撃こうげき前まえに濃縮のうしゅくウランが施設しせつから運び出はこびだされた兆候ちょうこうは確認かくにんされていないとした上うえで、攻撃こうげきは成功せいこうだったと改あらためて強調きょうちょうしました。

ホワイトハウスのレビット報道ほうどう官かんは26日にち、記者きしゃ会見かいけんで、アメリカ軍ぐんが行おこなったイランの核かく施設しせつ3か所かしょへの攻撃こうげきをめぐり、アメリカ側がわは攻撃こうげき前まえから、それぞれの施設しせつを注意深ちゅういぶかく監視かんししていたとした上うえで、「攻撃こうげきに先立さきだって濃縮のうしゅくウランが運び出はこびだされたという兆候ちょうこうはない」と述のべました。

その上うえで「すべての情報じょうほう分析ぶんせきを見みると、イランの核かく施設しせつに対にたいする攻撃こうげきは成功せいこうしたと言いえる。

これに先立さきだちトランプ大統領だいとうりょうも26日にち、SNSに「施設しせつからは何なにも持ち出もちだされていない。

アメリカ軍ぐんの攻撃こうげきをめぐり、CNNテレビなどは24日にち、情報じょうほう機関きかんの初期しょきの分析ぶんせき結果けっかだとして、備蓄びちくされた濃縮のうしゅくウランは破壊はかいされず、イランの核かく開発かいはつの計画けいかくを数すうか月かげつ程度ていど遅おくらせるにとどまったと報ほうじていて、トランプ政権せいけんとしては攻撃こうげきは成功せいこうだったと改あらためて強調きょうちょうした形かたちです。

また、レビット報道ほうどう官かんは、トランプ大統領だいとうりょうが、来週らいしゅう、行おこなうとの見通みとおしを示しめしたイランとの協議きょうぎについて、「現時点げんじてんで予定よていは決きまっていないが、われわれはイラン側がわや仲介ちゅうかい役やくのカタールと緊密きんみつな連絡れんらくを続つづけている」と述のべました。

テルアビブの空港くうこう 運航うんこうが徐々じょじょに再開さいかい

イランとの停戦ていせんを受うけて、イスラエルのテルアビブの空港くうこうでは旅客機りょかくきの運航うんこうが徐々じょじょに再開さいかいしています。

空港くうこうでは26日にち、運航うんこうが再開さいかいしたフランスやギリシャ行いきの便びんの搭乗とうじょう手続てつづきを待まつ人ひとの列れつや電光でんこう掲示板けいじばんで出発しゅっぱつ時間じかんを確認かくにんする人ひとの姿すがたが見みられました。

ただ、空港くうこうによりますといまのところ再開さいかいされた便びんの数かずは通常つうじょうの半分はんぶん以下いかにとどまっているということです。

イランとの軍事ぐんじ衝突しょうとつの影響えいきょうで搭乗とうじょうを予定よていしていた便びんがキャンセルされ、ようやくふるさとに戻もどることができるというアメリカ人じん女性じょせいは「ひさしぶりに家族かぞくのもとに戻もどれるので、とてもうれしいです」と話はなしていました。