また、小林氏について橋本会長は「けさ情報が入るまで過去の発言は知らなかったが、外交上の問題もあり早急に対応するため解任することになった」と述べました。
そして「次々と多くの問題が発覚し、後手後手に回っている印象があり反省している。今回は早急に解任という手続きを取ったが、一連の問題に対して組織委員会として事前にどれだけ過去の問題を調査していなければならなかったということも含めて責任を痛感している」と述べました。
さらに「マイナスのイメージがどうしてもぬぐえない状態で開幕を迎えようとしているが、大会を通じて国内や国際社会の多くの方々から信頼を得られるような取り組みをしっかりしていかないといけない」と述べました。
また、23日の開会式の演出が見直されるのかということについて、橋本会長は「全体を早急に見直している。どのようにしていくかということを早急に協議し結論を出したい」と述べるにとどまりました。
小林氏は「ご指摘のとおり、1998年に発売された若手芸人を紹介するビデオソフトの中で、私が書いたコントのセリフに極めて不謹慎な表現が含まれていました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていたころだと思います。その後、自分でもよくないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました」と釈明しました。 そのうえで「人を楽しませる仕事の自分が人に不快な思いをさせることは、あってはならないことです。当時の自分の愚かなことば選びが間違いだったということを理解し、反省しています。不快に思われた方々におわびを申し上げます」と謝罪しました。
ホームページによりますと20年余り前に2人組でコントを演じる「ラーメンズ」としてデビューし、その後も劇場での公演を中心に活動しました。 今回、アメリカのユダヤ系の人権団体から非難を受けたコントは、「ラーメンズ」の活動をしていた頃に演じられたものとされ、ユダヤ人の大量虐殺について悪意のあるセリフが含まれているなどとしてネット上に投稿が相次いでいました。 東京オリンピック・パラリンピックを巡っては、開閉会式の関係者などが批判を受けるケースが続いています。 ことし3月には、東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の統括責任者だった佐々木宏クリエーティブディレクターが女性タレントの容姿を侮辱するような演出案を提案したとして不適切な表現の責任を取って辞任しました。 また、今月19日には開会式の作曲の担当者の1人だったミュージシャンの小山田圭吾さんが過去に雑誌のインタビューで明かした障害のある同級生へのいじめの告白などで批判を受けて辞任しました。 さらに20日には、東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムに出演する予定だった絵本作家ののぶみさんが、過去の著書やSNSで発信したとされる内容に対して、インターネット上で批判の声が上がり、出演を辞退しています。
組織委事務総長「小林氏は全体の調整を行っていた」
小林氏「当時の愚かなことば選び 間違いだった」
小林氏の役割は開会式と閉会式「ショーディレクター」