
「横ばい」が54社で最も多く、
「拡大」が1社、
「緩やかに拡大」が39社、
「緩やかに後退」が3社でした。
「横ばい」と答えた企業にその理由を複数回答で尋ねたところ、
「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴う経済活動の制限」が85.2%、
「個人消費の伸び悩み」が83.3%、
「ワクチン接種の遅れ」が48.1%でした。
一方「拡大」「緩やかに拡大」と答えた企業の理由は
「アメリカ経済の回復」が72.5%、
「ワクチン接種の広がり」が55%、
「中国経済の回復」が50%となりました。
「ことし=2021年後半」は5社にとどまった一方、 「2022年前半」は30社、 「2022年後半」は24社、 「2023年前半」は8社、 「2023年後半」は8社、 「2024年前半」は3社で、 「来年以降」と回答した企業が7割を超えました。 政府は、ワクチン接種を進める中で経済回復が本格化し、ことし中に、GDPがコロナ前の水準に戻るという見通しを示していますが、変異ウイルスによる感染の急拡大やワクチン接種の遅れなどを理由に企業は経済の回復に厳しい見方を示していることがうかがえます。
「個人消費の回復」が82社、 「政府の大規模な経済対策」が26社、 「設備投資の増加」が23社、 「脱炭素への対応」が19社などとなりました。
トヨタ自動車が発表したことし4月から6月までのグループ全体の決算は、最終的な利益が前の年の同じ時期のおよそ5.6倍にあたる8978億円となり過去最高となりました。 ワクチン接種が進むなど経済が堅調に持ち直しているアメリカや中国では、車の需要が高まっていて、感染拡大前の水準を上回り回復が鮮明になっています。 ソニーグループもいわゆる「巣ごもり需要」で音楽配信の売り上げなどが好調だったことから、本業のもうけを示す営業利益は前の年の同じ時期より26%余り増加して2800億円となり、こちらもこの時期としては過去最高となりました。 最終的な利益も9%増えて2118億円に上っています。 このほか日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社もコロナ禍で自宅で使う商品の需要が拡大して船で運ぶ荷物が増え、運賃が高騰していることからいずれも最終的な利益がこの時期として過去最高となりました。 一方、たび重なる緊急事態宣言による外出自粛などで人の移動が大幅に減ったことで航空や鉄道、小売や外食などでは業績の落ち込みが続いています。 航空大手のANAホールディングスと日本航空のグループ全体の決算は、いずれも最終的な損益が500億円を超える赤字となりました。 JR東日本も鉄道の利用者の落ち込みが続いていることから、最終的な損益が769億円の赤字となっています。 このほか、デパート大手の三越伊勢丹ホールディングスは緊急事態宣言を受けた売り場の休業などの影響で最終的な損益が86億円の赤字になるなど、厳しい状況が続いています。
そして「アメリカや中国の景気回復に伴って輸出の比率が高い製造業は足元の景気が回復していると判断する企業が多いが、緊急事態宣言によって国内の個人消費が非常に弱いため、外食や旅行などのサービス業や小売業を中心に「横ばい」もしくは「やや後退」と判断しているのではないか」と分析しています。 また景気回復の見通しについては「ワクチンが普及して感染が収束すれば、消費活動が活発になり、ことし10月から11月ごろには景気回復が始まり回復本格化は来年1月から3月ごろになる可能性が高い」と予測しています。 そのうえで「変異ウイルスの感染拡大で経済活動の制限の解除に時間がかかれば、回復時期がさらに後ずれするおそれがある。飲食や旅行などの業界は金融支援によってすでに負債が膨らんでいる状況にあり、経済活動の回復が遅れれば倒産や廃業のリスクが高まってくると思う」と指摘しています。
旭化成、 アサヒグループホールディングス、 味の素、 イオン、 いすゞ自動車、 出光興産、 伊藤忠商事、 インターネットイニシアティブ、 AGC、 ANAホールディングス、 SGホールディングス、 ENEOSホールディングス、 王子ホールディングス、 花王、 鹿島建設、 川崎重工業、 キヤノン、 京セラ、 キリンホールディングス、 KDDI、 コマツ、 サイバーエージェント、 JFEホールディングス、 JTB、 J.フロント リテイリング、 資生堂、 清水建設、 シャープ、 商船三井、 すかいらーくホールディングス、 スズキ、 SUBARU、 住友化学、 住友金属鉱山、 住友商事、 西武ホールディングス、 Zホールディングス、 セブン&アイ・ホールディングス、 ゼンショーホールディングス、 ソニーグループ、 大和証券グループ本社、 武田薬品工業、 中部電力、 ツルハホールディングス、 ディー・エヌ・エー、 デンソー、 東海旅客鉄道、 東京海上ホールディングス、 東京ガス、 東京電力ホールディングス、 東芝、 東レ、 凸版印刷、 トヨタ自動車、 日産自動車、 日本製紙、 日本製鉄、 日本電気、 日本電信電話、 日本航空、 日本生命保険、 日本電産、 日本ユニシス、 任天堂、 野村ホールディングス、 博報堂、 パナソニック、 東日本旅客鉄道、 日立建機、 日立製作所、 ビックカメラ、 ファーストリテイリング、 ファミリーマート、 富士通、 富士フイルムホールディングス、 ブリヂストン、 マツダ、 マレリ、 みずほフィナンシャルグループ、 三井住友フィナンシャルグループ、 三井物産、 三井不動産、 三越伊勢丹ホールディングス、 三菱ケミカルホールディングス、 三菱自動車工業、 三菱重工業、 三菱商事、 三菱電機、 三菱UFJフィナンシャル・グループ、 村田製作所、 明治、 メルカリ、 モスフードサービス、 ヤマトホールディングス、 ヤマハ発動機、 ユニ・チャーム、 楽天グループ、 リクルートホールディングス、 ローソン
企業業績 二極化が鮮明に
専門家「想定より景気回復が遅れている」
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