パソコンやスマートフォンから確認する方法です。
国土交通省が公開している「重ねるハザードマップ」は、洪水や土砂災害のリスクがある場所を1つの地図に重ねて表示することができるサイトです。
「洪水」や「土砂災害」などのアイコンをクリックすると、災害のリスクがある場所が地図上に表示されます。
また「家屋倒壊等氾濫想定区域」に指定されている範囲では水位が高く流れ出る水の速度も速いため建物ごと流されるおそれがあります。 自宅は大雨の際にとどまってもよい場所なのか、あらかじめ確認してください。
洪水の起こり方は、川の規模によって変わるため、避難のタイミングや注意点も異なります。
2016年の台風10号では岩手県岩泉町の小本川で水位が数時間で上昇して氾濫し、川沿いの高齢者施設が浸水して入居者9人が死亡しています。 また、山あいでは水だけでなく流木などが建物に被害を与える危険性もあります。 浸水が想定される場所にいる場合、自治体が高齢者等避難の情報を出したら、移動に時間のかかる高齢者は移動を開始するなど早めの対応が必要です。
2015年の関東・東北豪雨では、鬼怒川の氾濫で茨城県常総市の3分の1が浸水し、水がひくまでに10日かかりました。
2019年の台風19号では、大雨の特別警報が解除されてから氾濫が発生するケースが相次ぎ、福島県の阿武隈川上流では特別警報の解除から9時間後に氾濫が確認されています。 一度避難をしたら、雨がやんでも川の水位や自治体の避難情報を必ず確認してから戻るようにしてください。
地図上にリスクが示されていなくても川の近くや低い場所に住む人は、身の回りの状況や自治体の情報に注意し、より安全な場所に移動することが重要です。 気象庁ホームページでは、雨量をもとに解析した「洪水の危険度分布」を確認することができます。 「キキクル」で検索できます。
川の水位などはウェブサイト「川の防災情報」でも確認することができます。 あらかじめ自分の住まいのリスクを把握することが早めの避難につながります。 危険が迫る前に一度、確認してみてください。 ▽「国交省のハザードマップポータルサイト」 https://disaportal.gsi.go.jp/ ▽NHK「あなたの天気・防災」 https://www.nhk.or.jp/kishou-saigai/hazardmap/ ▽「気象庁ホームページ」 https://www.jma.go.jp
「ハザードマップ」のチェックポイント
過去の洪水被害は
中小河川 “水位上昇が急激”
大河川 “広範囲が長時間浸水”
大河川 “雨やんだあと水位上昇も”
ハザードマップで示されない場所でも災害のおそれ
危険が迫る前に確認を