新型しんがたコロナウイルス 増ふえる子こどもの感染かんせん 対策たいさくは

およそ6人にんに１いち人にんは10代だい以下いかという状況じょうきょうです。

およそ1か月かげつ前まえの7月つき20日にちまでの1週間しゅうかんの3450人にんと比くらべて6倍ばい余あまりに増ふえています。

このうち中央ちゅうおう区くにある中島なかじま中学校ちゅうがっこうでは、生徒せいとたちが発熱はつねつなどがないかを記録きろくするチェックシートを持もって登校とうこうし、玄関げんかんで健康けんこう状態じょうたいに問題もんだいがないか確認かくにんを受うけてから校舎こうしゃに入はいっていきました。

この学校がっこうでは感染かんせん状況じょうきょうを踏ふまえ、1学期がっきに予定よていしていた宿泊しゅくはく学習がくしゅうと修学しゅうがく旅行りょこうを9月つきに延期えんきすることにしていましたが、23日にちの始業しぎょう式しきでさらに10月つき以降いこうに延期えんきせざるをえないことが伝つたえられました。

また感染かんせん対策たいさくとして、▽給食きゅうしょくの際さいに黙だま食しょくを徹底てっていすることや、▽部ぶ活動かつどうは土日どにちのいずれかを休やすみにすること、それに教諭きょうゆが▽授業じゅぎょうごとに生徒せいとの体調たいちょうを確認かくにんする声こえかけを行おこなうことにしています。

2年生ねんせいの福井ふくい心しん菜さいさんは「行事ぎょうじがどんどん延期えんきになり、とても悲かなしいです。自分じぶんと周まわりの人ひとのために、手洗てあらいなどをしっかりして過すごしていきたいです」と話はなしていました。

高橋たかはし利幸としゆき校長こうちょうは「行事ぎょうじの延期えんきを伝つたえると生徒せいとたちはがっかりしていて、私わたしも無念むねんの思おもいです。子こどもの命いのちを守まもり、学まなびをとめないために、感染かんせん対策たいさくを徹底てっていしていきます」と話はなしていました。

一部いちぶの小学校しょうがっこうでは自宅じたく学習がくしゅうのプリントを急きゅうきょ用意よういし教員きょういんが子こどもたちに届とどけました。

岐阜ぎふ県けん羽島はしま市しの市立しりつの小中しょうちゅう学校がっこうでは2学期がっき制せいをとっていて、23日にちから1学期がっきの後半こうはんが始はじまる予定よていでしたが、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいを受うけ子こどもどうしの接触せっしょくの機会きかいを減へらすため夏休なつやすみを1週間しゅうかん延長えんちょうすることを決きめました。

このうち竹鼻たけはな小学校しょうがっこうでは、23日にち朝あさ、教員きょういんたちが急きゅうきょ準備じゅんびした自宅じたく学習がくしゅう用ようのプリントや体調たいちょうを記録きろくするカードを封筒ふうとうに入いれて子こどもたちの家いえに届とどけました。

プリントは国語こくごや算数さんすう、英語えいごや東京とうきょうオリンピック・パラリンピックにちなんだ課題かだいが記しるされていて、感染かんせんリスクを避さけるため直接ちょくせつ会あわずにポストに投とうかんされ担任たんにんが子こどもたち全員ぜんいんに電話でんわして不安ふあんなことがないか聞きくことにしています。

竹鼻たけはな小学校しょうがっこうの豊島としま博ひろし校長こうちょうは「新しん学期がっきが遅おくれ子こどもたちは不安ふあんだと思おもうが、サポートするので安心あんしんしてほしい。自分じぶんで目標もくひょうを立たてて、1週間しゅうかんを有意義ゆういぎに過すごしてほしい」と話はなしていました。

岐阜ぎふ県内けんないではこのほかの自治体じちたいでも、分散ぶんさん登校とうこうやオンライン授業じゅぎょうなどが検討けんとうされています。

岐阜ぎふ県けんは、県立けんりつ高校こうこうで生徒せいとが一斉いっせいに登校とうこうする機会きかいを減へらすため、夏休なつやすみ明あけはオンライン授業じゅぎょうを基本きほんにするとしています。

岐阜ぎふ市しの県立けんりつ加納かのう高校こうこうでは授業じゅぎょうを23日にちから始はじめる予定よていでしたが、予定よていを変更へんこうして今月こんげつ26日にちからオンラインで始はじめることを決きめ、23日にちは教員きょういんらが授業じゅぎょうの配信はいしんに向むけた打ち合うちあわせを行おこないました。

加納かのう高校こうこうは去年きょねんのオンライン授業じゅぎょうは録画ろくがした映像えいぞうを配信はいしんするだけでしたが、ことしは生徒せいとからの要望ようぼうを受うけて双方向そうほうこうのやり取やりとりがリアルタイムでできる方法ほうほうに変更へんこうします。

23日にちの会議かいぎでは通信つうしん機器ききの不具合ふぐあいにどう対応たいおうするかといった技術ぎじゅつ的てきな問題もんだいのほかに、生徒せいとたちが飽あきないようなメリハリのある授業じゅぎょうの進め方すすめかたについても意見いけんが出だされていました。

加納かのう高校こうこうの松野まつの晶あきら信教しんきょう頭あたまは「オンラインでは授業じゅぎょうが一方いっぽう的てきになる可能かのう性せいが高たかいので、できるだけそうならないようにしたい」と話はなしていました。

感染かんせんの急きゅう拡大かくだいが続つづく中なか、学校がっこう現場げんばでも子こどもの感染かんせんが増ふえるおそれがあることから、小中こなか学校がっこうの校長こうちょうや地元じもとの医師いし会かいの代表だいひょうなどおよそ30人にんが参加さんかし、オンラインで緊急きんきゅうの対策たいさく会議かいぎを開ひらきました。

会議かいぎでは今月こんげついっぱいは授業じゅぎょうを午前ごぜん中ちゅうだけに短縮たんしゅくし給食きゅうしょくの後のちに下校げこうさせることを決きめ来月らいげつ以降いこうについては今後こんご、検討けんとうすることを確認かくにんしました。

また、子こどもや教職きょうしょく員いんに感染かんせん者しゃが出でた場合ばあいに備そなえて学級がっきゅう閉鎖へいさなどを行おこなう統一とういつの基準きじゅんをつくり対応たいおうにばらつきが出でないようにすることなども申し合もうしあわせました。

戸田とだ市しでは保健所ほけんじょの業務ぎょうむがひっ迫ひっぱくしていることから子こどもや教職きょうしょく員いんに感染かんせん者しゃが出でた場合ばあいにそれぞれの学校がっこうが濃厚のうこう接触せっしょく者しゃを調しらべるなどの対策たいさくを進すすめます。

そのため授業じゅぎょうや学校がっこう生活せいかつの様子ようすを写真しゃしんで撮影さつえいするなどして子こどもどうしの接触せっしょくが後ごから確認かくにんできるようにすることも決きめました。

戸田とだ市し教育きょういく委員いいん会かいの戸とヶ崎さき勤つとむ教育きょういく長ちょうは、「学校がっこうを再開さいかいするかどうかぎりぎりまで悩なやみましたが、子こどもの学まなびを守まもる観点かんてんから、感染かんせん対策たいさくを徹底てっていして再開さいかいすることを決きめました。医師いしと学校がっこう現場げんばが連携れんけいし、感染かんせん拡大かくだいの状況じょうきょうを見みながら柔軟じゅうなんに対応たいおうしていきたい」と話はなしていました。