日本新闻: パラリンピック卓球伊藤槙紀が銅メダル女子シングルス

パラリンピック卓球たっきゅう伊藤いとう槙まき紀おさむが銅メダルどうめだる女子じょしシングルス

Aug 28, 2021 12:08

Furigana

東京とうきょうパラリンピック、卓球たっきゅうの女子じょしシングルス、知的ちてき障害しょうがいのクラスで伊藤いとう槙まき紀おさむ選手せんしゅが銅メダルどうめだるを獲得かくとくしました。

卓球たっきゅうで日本にっぽんがメダルを獲得かくとくしたのは2000年ねんのシドニー大会たいかい以来いらい5大会たいかいぶりです。

東京とうきょうパラリンピックは大会たいかい5日にち目めの28日にち、卓球たっきゅうの女子じょしシングルス、知的ちてき障害しょうがいのクラスの準決勝じゅんけっしょうが行おこなわれ、伊藤いとう選手せんしゅがフランスのレア・フェルネ選手せんしゅと対戦たいせんしました。

伊藤いとう選手せんしゅは第だい1ゲーム、8対たい7とリードした展開てんかいからバックハンドのショットを打ち込うちこまれるなど4連続れんぞくポイントを許ゆるし、このゲームを8対たい11で落おとしました。

第だい2ゲームも落おとしてあとがなくなった第だい3ゲーム、伊藤いとう選手せんしゅは5対たい9とリードを許ゆるした場面ばめんからサーブなどで5連続れんぞくポイントを奪うばい、10対たい9と逆転ぎゃくてんしました。

しかし、この後のちに追おいつかれてデュースとなり、さらにポイントを失うしなって10対たい12で第だい3ゲームも落おとしました。

伊藤いとう選手せんしゅはゲームカウント0対たい3で敗やぶれましたが、卓球たっきゅうは3位い決定けってい戦せんがないため、銅メダルどうめだるを獲得かくとくしました。

卓球たっきゅうで日本にっぽんがメダルを獲得かくとくしたのは2000年ねんのシドニー大会たいかい以来いらい5大会たいかいぶりです。

「パリ大会たいかいにも挑戦ちょうせんしたい」

伊藤いとう選手せんしゅは「メダルを取とれたことはうれしいが、今いまは悔くやしい気持きもち。相手あいてのショットは返かえすのが難むずかしかったが、試合しあい中ちゅうに少すこしずつ返かえせるようになった。いい勉強べんきょうになった」と話はなしていました。

また、次つぎのパリ大会たいかいに向むけて「もっとバックハンドを気合きあいを入いれて練習れんしゅうしたい。パリ大会たいかいにも挑戦ちょうせんしたいのでこれから頑張がんばります」と話はなしていました。

伊藤いとう選手せんしゅは神奈川かながわ県けん出身しゅっしんの36歳さい。パラリンピックの卓球たっきゅうの知的ちてき障害しょうがいのクラスでは日本にっぽん選手せんしゅ初はつのメダルとなる銅メダルどうめだる獲得かくとくです。

伊藤いとう選手せんしゅは女子じょしシングルスの知的ちてき障害しょうがいのクラスで世界せかいランキング10位い。中学校ちゅうがっこうの部ぶ活動かつどうで卓球たっきゅうを始はじめました。

ラケットの握にぎり方かたが独特どくとくで、「粒つぶ高だか（つぶだか）」と呼よばれるラバーを貼はったバックハンドで不規則ふきそくな回転かいてんを繰り出くりだして相手あいてを翻弄ほんろうするプレースタイルが持ち味もちあじです。

1998年ねんに初はじめて国際こくさい大会たいかいに出場しゅつじょうし、知的ちてき障害しょうがいのクラスの日本にっぽんトップレベルの選手せんしゅとして世界せかいの舞台ぶたいでも活躍かつやくしてきました。

2014年ねんの世界せかい選手権せんしゅけんでは団体だんたい戦せんで金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。

初はじめてのパラリンピック出場しゅつじょうは前回ぜんかいのリオデジャネイロ大会たいかいでしたが、予選よせんリーグで1勝しょうもできずに敗退はいたいしました。

しかし、2回かい目めの出場しゅつじょうとなった今こん大会たいかいは、予選よせんリーグの2試合しあい目めで、サーブで主導しゅどう権けんを握にぎって得点とくてんを重かさねてストレート勝がち。自身じしんにとってパラリンピック初はつ勝利しょうりをあげて目標もくひょうにしていた予選よせんリーグを突破とっぱし、準決勝じゅんけっしょうに進すすみました。