今月24日の午後9時すぎ、東京 港区の地下鉄・白金高輪駅で22歳の会社員の男性が男に突然、硫酸をかけられて顔などに全治6か月の大けがをし、後ろにいた34歳の女性も転倒して軽いけがをしました。
警視庁は防犯カメラの映像などから花森容疑者を特定し全国に指名手配していましたが、沖縄県宜野湾市内の知人の家にいることがわかり、28日午前、身柄を確保しました。
容疑者は腕などに硫酸によるものとみられる軽いやけどをしていて、病院で治療を受けたあと飛行機で移送され、午後8時ごろ羽田空港に到着しました。
羽田空港では記者の問いかけに無言で何も答えず、その後、容疑者を乗せた車は捜査本部のある高輪警察署に入りました。
これまでの捜査で花森容疑者は、被害者の男性のあとをつけるように近づき、追い抜きざまに瓶に入った硫酸をかけたとみられています。
また容疑者は以前、沖縄県内の大学に通っていて、被害者と同じサークルに所属していたということです。
警視庁は、硫酸の入手先や事件の詳しいいきさつを調べるとともに、動機の解明を進めることにしています。
捜査関係者によりますと調べに対して「今は話したくない」などと供述しているということです。