Actualités japonaises: パラリンピック競泳山口尚秀が世界新で金メダル 100m平泳ぎ

パラリンピック競泳きょうえい山口やまぐち尚しょう秀しゅうが世界せかい新しんで金メダルきんめだる 100m平泳ひらおよぎ

Aug 29, 2021 18:08

Furigana

東京とうきょうパラリンピックの競泳きょうえい男子だんし100メートル平泳ひらおよぎ、知的ちてき障害しょうがいのクラスで、20歳さいの山口やまぐち尚しょう秀しゅう選手せんしゅが自身じしんが持もつ世界せかい記録きろくを更新こうしんする1分ふん3秒びょう77のタイムで金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。

自身じしんの世界せかい記録きろく0秒びょう23更新こうしん

知的ちてき障害しょうがいをともなう自閉症じへいしょうがある山口やまぐち選手せんしゅは、専門せんもんとするこの種目しゅもくの世界せかい記録きろく保持ほじ者しゃです。

午前ごぜん中ちゅうの予選よせんを全体ぜんたいトップのタイムで通過つうかして臨のぞんだ決勝けっしょうでは、スタートから飛び出とびだして先頭せんとう争あらそいをすると50メートルをトップで折り返おりかえしました。

山口やまぐち選手せんしゅは身長しんちょう1メートル87センチ、足あしの大おおきさ30センチという大おおきな体からだを使つかったダイナミックな泳およぎで後半こうはんリードを広ひろげると、そのままトップでフィニッシュし、タイムは1分ふん3秒びょう77で自身じしんが持もつ世界せかい記録きろくを0秒びょう23更新こうしんして金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。

山口やまぐち選手せんしゅは初はじめてのパラリンピックで、目標もくひょうとしていた世界せかい記録きろくの更新こうしんと金メダルきんめだる獲得かくとくを成し遂なしとげました。

山口やまぐち選手せんしゅは「私わたしのほかにも1分ふん4秒びょう台だいのタイムを出だしている選手せんしゅがいて正直しょうじき、かなり接戦せっせんでしたが金メダルきんめだるを獲得かくとくするということと、世界せかい記録きろくを更新こうしんするという2つの目標もくひょうを達成たっせいすることができてとてもうれしく思おもいます」と喜よろこびをかみしめていました。

銀メダルぎんめだるはオーストラリアのジェイク・ミシェル選手せんしゅで、銅メダルどうめだるはイギリスのスコット・クイン選手せんしゅでした。

底そこ知しれぬ潜在せんざい能力のうりょく 20歳さいの大型おおがたスイマー

男子だんし100メートルで平泳ひらおよぎで世界せかい記録きろくを更新こうしんして金メダルきんめだるを獲得かくとくした山口やまぐち選手せんしゅはパラリンピック初はつ出場しゅつじょうの20歳さい。

愛媛えひめ県けん今治いまばり市し出身しゅっしんで保育園ほいくえんに通かよっているころ、知的ちてき障害しょうがいをともなう自閉症じへいしょうと診断しんだんされ、幼おさない頃ころから祖父母そふぼに連つれられてプールに通かよいました。小学しょうがく4年生ねんせいの時ときから水泳すいえいを始はじめ、4年ねん前まえから本格ほんかく的てきに競泳きょうえいに取り組とりくみ始はじめました。

1メートル87センチの長身ちょうしんと30センチの大おおきな足あし、そして、肩かた甲骨こうこつ周まわりの柔軟じゅうなん性せいを生いかしたダイナミックな泳およぎが最大さいだいの特長とくちょうです。2019年ねんの世界せかい選手権せんしゅけんでは男子だんし100メートル平泳ひらおよぎで当時とうじの世界せかい記録きろくを更新こうしんして優勝ゆうしょうし、東京とうきょう大会たいかいの代表だいひょうに内定ないてい。一躍いちやく、金メダルきんめだる候補こうほとなりました。

その後そのご、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで、合宿がっしゅくや大会たいかいが中止ちゅうしになる中なかでも地元じもと、今治いまばり市しで一般いっぱんの人ひとたちも使つかうプールで練習れんしゅうに励はげんできました。去年きょねんからは食事しょくじの内容ないようも見直みなおして体からだをひと回ひとまわり大おおきくして、さらなるレベルアップを図はかってきました。

そして、ことし5月つきのジャパンパラ大会たいかいではみずからが持もつこの種目しゅもくの世界せかい記録きろくを再ふたたび更新こうしんし、コロナ禍かでも着実ちゃくじつに成長せいちょうを続つづけてきました。

迎むかえた初はじめてのパラリンピックでも、100メートルバタフライでメダルにあと1歩ほと迫せまる4位い入賞にゅうしょうを果はたすなど、底そこ知しれない潜在せんざい能力のうりょくを見みせていました。

そして迎むかえた本命ほんめいの100メートル平泳ひらおよぎでは、予選よせんからパラリンピック新しん記録きろくのタイムをマークし、「大おおきなストロークで焦あせりすぎず取り組とりくめた」と話はなしていた山口やまぐち選手せんしゅ。決勝けっしょうでも持ち前もちまえの大おおきな泳およぎでメダルを獲得かくとくしました。