昔、
男鹿の
海で
大きな
津波がありました。
津波のあと、
見たことがない
小さな
山が
残っていました。
村の
人たちは、この
山が
石川県の
能登から
流れてきたと
思いました。
村里的人们认为,这座山是从石川县的能登漂流到这里来的。
そして「
能登山」と
名前をつけました。
能登山には、
人が
住むようになりました。
ある
年の
夏、
遠い
国から
船で
来た
若い
男性が、
能登山の
美しい
娘と
会いました。
有一年夏天,一位年轻人乘船从遥远的国度来到这里,在能登的山中遇见了一位美丽的少女。
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人は
恋をしました。
男性は「
私の
国には
椿という
花がある。
少年说:“在我的国家有一种叫山茶花的花。那花有着非常美丽的红色。”
花は
赤くて
美しい。
椿の
実から
油ができる。
この
油で
髪をとかすと、
髪が
黒くてきれいになる」と
話しました。
そして「
来年、
椿の
実を
持ってまた
来る」と
約束して、
自分の
国に
帰りました。