日本新聞: 沖縄辺野古国が軟弱地盤改良工事に着手普天間基地移設で

沖縄おきなわ辺野古へのこ国くにが軟弱なんじゃく地盤じばん改良かいりょう工事こうじに着手ちゃくしゅ普天間ふてんま基地きち移設いせつで

Dec 28, 2024 17:12 2

Furigana

アメリカ軍ぐん普天間ふてんま基地きちの移設いせつ先さきになっている沖縄おきなわ県けん名護なご市し辺野古へのこで、国くには、28日にち、軟弱なんじゃく地盤じばんの改良かいりょう工事こうじに着手ちゃくしゅしました。

普天ふてん間かん基地きちの名護なご市し辺野古へのこへの移設いせつをめぐり、国くには大浦おおうら湾わんに広ひろがる軟弱なんじゃく地盤じばんに直接ちょくせつ、「砂すなくい」を打ち込うちこんで地盤じばんの改良かいりょうを行おこなう計画けいかくです。

国くには、28日にち午後ごご2時じ前まえ、くい打うち前まえの段階だんかいの作業さぎょうとして専用せんようの船ふねから海底かいていに砂すなをまく作業さぎょうを始はじめ、軟弱なんじゃく地盤じばんの改良かいりょう工事こうじに着手ちゃくしゅしました。

国くには、軟弱なんじゃく地盤じばんが見みつかったあと、地盤じばんの改良かいりょう工事こうじのため設計せっけい変更へんこうを申請しんせいしましたが沖縄おきなわ県けんが承認しょうにんしなかったため、国くにが代かわって承認しょうにんする代だい執行しっこうを行おこない、ことし1月つきから海上かいじょうヤードを設もうけるための海うみへの石材せきざいの投入とうにゅうや、新あらたな護岸ごがんの整備せいびを行おこなってきました。

軟弱なんじゃく地盤じばんの改良かいりょう工事こうじは初はじめてで、今後こんご、くい打うちを行おこなう船ふねを大浦おおうら湾わんに移動いどうさせ、海底かいていに打ち込うちこんだ筒つつに砂すなを流し込ながしこむ工法こうほうなどでおよそ7万まん1000本ほんのくいを打ち込うちこむ計画けいかくです。

軟弱なんじゃく地盤じばんは、最もっとも深ふかいところでおよそ90メートルに及およびますがこの深ふかさの工事こうじは国内こくないで実施じっしされたことはなく、今回こんかい、国くにはおよそ70メートルの深ふかさまで工事こうじを行おこなうことで、安定あんてい性せいを十分じゅうぶんに確保かくほできるとしています。

一方いっぽう、沖縄おきなわ県けんは、軟弱なんじゃく地盤じばんの存在そんざいを移設いせつに反対はんたいする理由りゆうの一ひとつとしていて、玉城たまき知事ちじは27日にち、報道陣ほうどうじんに対にたいし「本当ほんとうに安定あんてい性せいが保たもたれているかどうかなどについて注視ちゅうししていかなければならない」と述のべています。