22日午後8時ごろ、長野駅のバス乗り場付近で男女あわせて3人が男に刃物で次々と刺され、長野市の会社員、丸山浩由さん(49)が死亡しました。
また、いずれも長野市の37歳の男性が重傷を負ったほか、46歳の女性も軽いけがをしたということです。
警察は現場周辺の防犯カメラの画像を公開して逃げた男の行方を捜査していますが、その後の警察への取材で、これまでのところ男が逃走後に近くで電車やバスを利用した形跡は確認できていないことがわかりました。
男が現場からは徒歩で逃げましたが、警察はその後も公共交通機関を避けて逃走している可能性があるとみています。
警察によりますと、男は20代から40代で、身長は1メートル70センチ前後、頭には白い布のようなものを巻き、めがねをかけ、服装はジャンパーと長ズボンだったということです。
警察は、専用のフリーダイヤルを設置して情報の提供も呼びかけています。
電話番号は0120-007-285で、24時間受け付けています。
サッカー指導受けていた生徒「感謝の気持ち伝えた」
小学6年までの3年間、サッカークラブで丸山さんの指導を受けていたという中学3年の男子生徒(15)は「丸山さんはあいさつの大切さやプレーできることへの感謝の気持ちを持つことなど、スポーツのことだけでなく人としての心構えについても教えてくれました。優しくて元気でいつも楽しくサッカーを教えてくれるコーチでした。献花のときには今までの感謝の気持ちと、これからもサッカーを続けていくという決意を伝えました」と話していました。
交流あった50代女性「理由を知りたい」
25年ほど前に丸山さんとアルバイト先で知り合い、その後も交流が続いていたという50代の女性は「ニュースで名前が出たので、まさかと思い、安否を確認するメッセージをきょうの朝送りましたが返事はなく、その後、写真も報道されて、自分の知る丸山くんが亡くなったんだと知りました。本当に明るくて人なつっこい人でした。いつも楽しい人で、もっとやりたいことがたくさんあったと思います。なぜ丸山くんが殺されてしまったのか早く犯人が逮捕され、その理由を知りたいです」と話していました。
職場の後輩「犯人が早く捕まってほしい」
丸山さんと20年ほどのつきあいのある、職場の後輩の40代男性は「頼れる先輩で優しく気にかけてくれたり、飲みに年数回連れて行って悩みを聞いてくれたりしていた。最近は忙しかったようだが、年賀状で『2月に飲もう』と書いてくれていて、そのやさきにこんな知らせが来た。犯人が早く捕まってほしい。現場に来るとやはり耐えられないです」と涙ながらに話していました。