しろごろものぼうさま

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Jan 29, 2025 07:01 60
Furigana
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あるところに、きこりの夫婦ふうふんでいた。 夫婦ふうふには12にんどもたちがいて、まずしいながらも仲良なかよらしていた。

あるのこと、おっとうがりたおしたとき、運悪うんわる下敷したじになってんでしまうのこされたおっかあはなんとかどもたちやしなおうと一生懸命働いっしょうけんめいはたらくが、はいのは少量しょうりょういも団子だんごばかりだった。もちろんどもたちはらはいっぱいにはならないが、どもたちはそれってたべ、おっかあには「こんなにべれば十分じゅうぶんだよ」と、心配しんぱいかけまいとしていた。

ふゆになり、ますますものはいりづらくなり、おっかあは、いえにあるものをなんでもってそのそのをなんとかごしていた。

ある吹雪ふぶき夕方ゆうがたよるになってもおっかあはかえってこなかった。 おっかあは、いえかえ途中とちゅうゆきなかこごえてんでいた。 そのことをらないでどもたちだったが、ふといえぐちしろごろもの坊様ぼうさまっていた。

坊様ぼうさまは、いてどもたちをなだめると、何処どこからかしためしながはし使つかってどもたちべさせた。はしどもくちはこたびに坊様ぼうさまは 「これはおっとうから、これはおっかあから」と、やさしくった。

そのから、坊様ぼうさまよるになるとめしべさせにきてくれたので、どもたちじにしなくてすんだそうだ。

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