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Japanese newspaper
白しろごろもの坊ぼうさま
2025-01-29 07:10:27
Translation
@@4M9qU 00:01 31/01/2025
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白しろごろもの坊ぼうさま
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あるところに、きこりの夫婦ふうふが住すんでいた

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夫婦ふうふには12人にんの子こども達たちがいて、貧まずしいながらも仲良なかよく暮くらしていた
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ある日ひのこと、おっとうが木きを切きりたおしたとき、運悪うんわるく下敷したじきになって死しんでしまう

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残のこされたおっかあはなんとか子こども達たちを養やしなおうと一生懸命働いっしょうけんめいはたらくが、手てに入はいるのは少量しょうりょうの芋いもや団子だんごばかりだった
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もちろん子こども達たちの腹はらはいっぱいにはならないが、子こども達たちはそれを分わけ合あってたべ、おっかあには「こんなに食たべれば十分じゅうぶんだよ」と、心配しんぱいかけまいとしていた
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冬ふゆになり、ますます食たべ物ものが手てに入はいりづらくなり、おっかあは、家いえにあるものを何なんでも売うってその日ひその日ひをなんとか過すごしていた

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ある吹雪ふぶきの日ひ、夕方ゆうがたが過すぎ夜よるになってもおっかあは帰かえってこなかった

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おっかあは、家いえに帰かえる途中とちゅうの雪ゆきの中なかで凍こごえて死しんでいた
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そのことを知しらないで泣なく子こども達たちだったが、ふと気きが付つくと家いえの入いり口ぐちに白しろごろもの坊様ぼうさまが立たっていた
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坊様ぼうさまは、泣ないて言いう子こども達たちをなだめると、何処どこからか取とり出だした飯めしを長ながい箸はしを使つかって子こども達たちに食たべさせた

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箸はしを子こどもの口くちに運はこぶたびに坊様ぼうさまは 「これはおっとうから、これはおっかあから」と、やさしく言いった
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その日ひから、坊様ぼうさまが夜よるになると飯めしを食たべさせにきてくれたので、子こども達たちは飢うえ死じににしなくてすんだそうだ

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