일본어 뉴스: 県民割など需要喚起策観光庁が資料保存せず検証不能検査院

県民けんみん割わりなど需要じゅよう喚起かんき策さく観光かんこう庁ちょうが資料しりょう保存ほぞんせず検証けんしょう不能ふのう検査けんさ院いん

Jan 29, 2025 17:01 1

Furigana

会計かいけい検査けんさ院いんは、コロナ禍かで落ち込おちこんだ観光かんこう需要じゅようの喚起かんき策さくとして国くにが1兆ちょう円えん近ちかくを投とうじて行いった「県民けんみん割わり支援しえん」などの補助ほじょ事業じぎょうについて調しらべたものの、制度せいどを所管しょかんする観光かんこう庁ちょうが予算よさんの算定さんてい根拠こんきょに関にかんする資料しりょうを保存ほぞんしていなかったため、各かく都道とどう府県ふけんに予算よさんが公平こうへいに配分はいぶんされたか検証けんしょうできなかったと発表はっぴょうしました。

観光かんこう庁ちょうは、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいによる観光かんこう需要じゅようの落ち込おちこみへの対策たいさくとして、令りょう和わ2年ねん7月つきから、直轄ちょっかつ事業じぎょうの「Go Toトラベル」を行おこない、その代かわりに、令りょう和わ3年ねん4月つきからは「県民けんみん割わり支援しえん」を、令りょう和わ4年ねん10月つきからは「全国ぜんこく旅行りょこう支援しえん」を、都道とどう府県ふけんへの補助ほじょ事業じぎょうとして行おこないました。

会計かいけい検査けんさ院いんが、合あわせて9907億おく円えんを投とうじて行おこなわれたこの2つの補助ほじょ事業じぎょうについて調しらべたところ、観光かんこう庁ちょうは、いずれの施策しさくについても、都道とどう府県ふけんへの交付こうふ限度げんど額がくの通知つうちに関にかんする決裁けっさい資料しりょうは作成さくせいし残のこしていたものの、その金額きんがくの算出さんしゅつ方法ほうほうなど詳細しょうさいや根拠こんきょがわかる資料しりょうは残のこっておらず、作成さくせいしたのかどうかもわからない状態じょうたいでした。

このため、観光かんこう庁ちょうの当時とうじの担当たんとう者しゃからどのように算定さんていしたのか聴きき取とって試算しさんしましたが、地域ちいきごとの格差かくさの補正ほせい方法ほうほうがわからないため再現さいげんできず、公平こうへいに配分はいぶんされたか検証けんしょうできなかったということで、会計かいけい検査けんさ院いんは、観光かんこう庁ちょうに、今後こんごは予算よさん執行しっこうに関にかんする重要じゅうよう資料しりょうを適切てきせつに保存ほぞんするよう求もとめました。

観光かんこう庁ちょうは「指摘してきを踏ふまえて、今後こんごは適切てきせつな運用うんように努つとめていきたい」とコメントしています。

国くにの会計かいけい実務じつむに詳くわしい元もと会計かいけい検査けんさ院いん局長きょくちょうの有川ありかわ博ひろしさんは「予算よさんの妥当だとう性せいを担保たんぽする基礎きそ的てき資料しりょうが残のこされないと、事業じぎょうの適正てきせい性せいや検証けんしょう可能かのう性せいを考かんがえるうえで大おおきな問題もんだいがある。能登のと半島はんとう地震じしんのあとに行おこなわれたように、今後こんごも緊急きんきゅう事態じたいの中なかで同おなじような事業じぎょうが展開てんかいされる可能かのう性せいがあり、観光かんこう庁ちょうはなぜこのような事態じたいになったか究明きゅうめいし教訓きょうくんにしていくべきだ」と指摘してきしています。