飯降山いふりやま

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Feb 4, 2025 07:02 79
Furigana
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やまにはいえもなく、殺生せっしょうきんじられているので、べるものとえばくさなどでした。三人さんにんはげましいながら、たすってごしていました。

なかでも一番年上いちばんとしうえあまさんは、笑顔えがお素晴すばらしいかたで、信仰しんこうきるとはこんなに素晴すばらしいのかと感心かんしんするほどでした。

あるとき不思議ふしぎなことにそらからおにぎりが3りてきました。きっと自分じぶんたちの日頃ひごろ精進しょうじんのご褒美ほうびとして、神様かみさまめぐみくださったのだろうとかんがえて、感謝かんしゃしてありがたくべました。

それからも毎日毎日まいにちまいにちそらからおにぎりがってきました。しかし一人ひとり1のおにぎりだけでは物足ものたりなくなり、もっともっとおにぎりをべたいとかんがえるようになりました。

あるとき年上としうえあまさんもう一人ひとりあまさんと結託けったくし、二人ふたり年下とししたあまさんをころしました。これで「おにぎりのまええるハズ」とワクワクしながら、おにぎりの場所ばしょってみると、そのからおにぎりは2しかってこなくなりました。

やがてもう一人ひとりあまさん仲間なかまあまさんをころしたことをいるようになりました。一番年上いちばんとしうえあまさんは、そのあまさんをころしました。「これでおにぎりをひとできるかもしれない」と、おにぎりの場所ばしょってみると、それ以来いらいおにぎりがってくることはありませんでした。

年上としうえあまさんは、えてよろよろになってやまりました。こういったはなしから、このやまを「飯降山いふりやま」というようになりました。

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