日本新闻: 能登大雨被害地震影響で過去事例より少雨で土石流発生か

能登のと大雨おおあめ被害ひがい地震じしん影響えいきょうで過去かこ事例じれいより少雨しょううで土石流どせきりゅう発生はっせいか

Sep 25, 2024 18:09 2

Furigana

能登のと半島はんとうでは記録きろく的てきな大雨おおあめで土砂どしゃ災害さいがいが相次あいつぎましたが、専門せんもん家かが石川いしかわ県けん輪島わじま市しで発生はっせいした土石流どせきりゅうを分析ぶんせきしたところ、地震じしんで崩くずれた土砂どしゃが渓流けいりゅうに残のこっていたことで、過去かこの事例じれいより少すくない雨量うりょうで発生はっせいしたとみられることがわかりました。同様どうようの場所ばしょはほかにも残のこっているとして、今後こんごも早はやめの避難ひなんが重要じゅうようだと指摘してきしています。

能登のと半島はんとうの大雨おおあめでは各地かくちで土砂どしゃ災害さいがいが発生はっせいし、輪島わじま市し町野町曽々木まちのまちそそぎでは、裏山うらやまが崩くずれて土石流どせきりゅうが発生はっせいし建物たてものが倒壊とうかいしました。

土石流どせきりゅうのメカニズムに詳くわしい京都きょうと大学だいがく防災ぼうさい研究所けんきゅうじょの竹林たけばやし洋史ひろし准じゅん教授きょうじゅは、雨量うりょうデータのほか大雨おおあめの前後ぜんごの映像えいぞうや写真しゃしんなどからメカニズムを分析ぶんせきしました。

土砂どしゃの動うごきをシミュレーションしたところ、秒速びょうそく7メートルで移動いどうし土石流どせきりゅうとしてはそこまで速はやくないものの、流ながれ下くだる距離きょりが短みじかいため発生はっせいから建物たてものに到達とうたつするまでわずか33秒びょうという結果けっかになりました。

また、土石流どせきりゅうが発生はっせいしたのは9月つき21日にちの午前ごぜん9時じごろとみられますが、20日にちからの累積るいせき雨量うりょうはレーダーの解析かいせきで167ミリと推計すいけいされました。

これまで、特殊とくしゅな地質ちしつの地域ちいきを除のぞくと土石流どせきりゅうの発生はっせいはおおむね200ミリ以上いじょうで起おきていることが多おおいとして、竹林たけばやし准じゅん教授きょうじゅは今回こんかい、かなり少すくない雨量うりょうの段階だんかいで土石流どせきりゅうの発生はっせいにつながったと指摘してきしています。

背景はいけいについては、能登のと半島はんとう地震じしん直後ちょくごの地形ちけいデータで、揺ゆれで崩くずれた土砂どしゃが渓流けいりゅうの上流じょうりゅう部ぶにたまっていたことが確認かくにんできたため、この土砂どしゃが大雨おおあめとともに早はやい段階だんかいで流ながれ下くだり、土石流どせきりゅうにつながったとみています。

竹林たけばやし准じゅん教授きょうじゅは「ほかの場所ばしょでも地震じしんで崩くずれた土砂どしゃが渓流けいりゅうにたまっている場合ばあいは少すくない降水こうすい量りょうで流ながれ下くだる可能かのう性せいがある。今後こんごも、さらに早はやめに避難ひなんする判断はんだんが必要ひつようだ」と指摘してきしています。