日本新闻: 静岡神奈川で記録的大雨土砂災害や川の増水厳重警戒を

静岡しずおか神奈川かながわで記録きろく的てき大雨おおあめ土砂どしゃ災害さいがいや川かわの増水ぞうすい厳重げんじゅう警戒けいかいを

Jul 3, 2021 15:07

Furigana

活発かっぱつな梅雨つゆ前線ぜんせんの影響えいきょうで、2日にち夜よるから東海とうかいや関東かんとう甲信こうしんを中心ちゅうしんに発達はったつした雨雲あまぐもが流れ込ながれこみ、記録きろく的てきな大雨おおあめとなった静岡しずおか県けん熱海あたみ市しでは土石流どせきりゅうの被害ひがいが発生はっせいしました。雨あめは弱よわまっていますが、これまでの雨あめで地盤じばんが緩ゆるんでいて、引き続ひきつづき土砂どしゃ災害さいがいや川かわの増水ぞうすいなどに厳重げんじゅうな警戒けいかいが必要ひつようです。

静岡しずおか熱海あたみ土石流どせきりゅうによる被害ひがい発生はっせい

気象庁きしょうちょうによりますと、活発かっぱつな梅雨つゆ前線ぜんせんの影響えいきょうで、2日にち夜よるから東海とうかいや関東かんとう南部なんぶを中心ちゅうしんに発達はったつした雨雲あまぐもが流れ込ながれこんで激はげしい雨あめや強つよい雨あめが降り続ふりつづき、静岡しずおか県けんや神奈川かながわ県けんなどで記録きろく的てきな大雨おおあめとなりました。

このうち静岡しずおか県けん熱海あたみ市し網代あじろでは、3日にち昼ひるすぎまでの48時間じかんに、平年へいねんの7月つき1か月かげつの雨量うりょうを上回うわまわる300ミリを超こえる雨あめが降ふり、同おなじ熱海あたみ市しの伊豆山いずやまでは土石流どせきりゅうによる被害ひがいが発生はっせいしました。

大雨おおあめ地域ちいき引き続ひきつづき厳重げんじゅう警戒けいかい

これまでの雨あめで、静岡しずおか県けんと神奈川かながわ県けん、千葉ちば県けんでは、土砂どしゃ災害さいがいの危険きけん性せいが非常ひじょうに高たかまり、土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい情報じょうほうが発表はっぴょうされている地域ちいきがあるほか、氾濫はんらん危険きけん水位すいいを超こえている川かわがあります。

発達はったつした雨雲あまぐもは関東かんとうの東ひがしの海上かいじょうへと抜ぬけ雨うは弱よわまりつつありますが、大雨おおあめとなった地域ちいきでは地盤じばんが緩ゆるんでいるため、引き続ひきつづき土砂どしゃ災害さいがいや川かわの増水ぞうすいに厳重げんじゅうな警戒けいかいが必要ひつようです。

崖がけや山やまの斜面しゃめん、川かわの近ちかくなど危険きけんな場所ばしょにいる方ほうは、自治体じちたいの避難ひなんの情報じょうほうに注意ちゅういし、安全あんぜんな場所ばしょで過すごすようにしてください。

あす以降いこうも大雨おおあめに警戒けいかい

また、4日にちから5日にちにかけて梅雨つゆ前線ぜんせんが北上ほくじょうするため、西日本にしにほんや東日本ひがしにっぽんの日本海にほんかい側がわを中心ちゅうしんに大気たいきの状態じょうたいが不安定ふあんていになり、雨雲あまぐもが発達はったつする見込みこみです。

4日にち朝あさから5日にち朝あさまでの24時間じかんに降ふる雨あめの量りょうは、

▽九州きゅうしゅう北部ほくぶで100ミリから200ミリ、

▽北陸ほくりくと東海とうかいで100ミリから150ミリ、

▽関東かんとう甲信こうしんと近畿きんきで50ミリから100ミリと予想よそうされています。

気象庁きしょうちょうは、今後こんごの気象きしょう情報じょうほうを確認かくにんし、土砂どしゃ災害さいがいや低ひくい土地とちの浸水しんすい、川かわの増水ぞうすいに警戒けいかいするとともに、落雷らくらいや竜巻たつまきなどの激はげしい突風とっぷうにも注意ちゅういするよう呼よびかけています。

政府せいふ官邸かんていで関係かんけい閣僚かくりょう会議かいぎへ

政府せいふ関係かんけい者しゃによりますと、この大雨おおあめを受うけて、政府せいふは3日にち夕方ゆうがた、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで、関係かんけい閣僚かくりょう会議かいぎを開ひらくということです。

各地かくちの被害ひがい状況じょうきょうなどを確認かくにんし、今後こんごの対応たいおうを協議きょうぎするものとみられます。

雨あめやんで土砂どしゃ災害さいがい過去かこには

過去かこには雨あめがやんでから土砂どしゃ災害さいがいが発生はっせいして犠牲ぎせい者しゃが出でたり、同おなじ地域ちいきで繰り返くりかえし発生はっせいしたケースもあります。

平成へいせい9年ねん（1997年ねん）鹿児島かごしま県けん出水いずみ市しの針原はりばら地区ちくで21人にんが死亡しぼうした大だい規模きぼな土石流どせきりゅうは、雨あめがやんでおよそ4時間じかん後ご突然とつぜん、起おきました。

亡なくなった人ひとの中なかには、雨あめのあいだは避難ひなんしていたものの、やんだため自宅じたくに戻もどっていた人ひともいました。

また、平成へいせい18年ねん（2006年ねん）には長野ながの県けん辰野たつの町まちの中村なかむら地区ちくで雨あめのピークからおよそ7時間じかん後ご、小康しょうこう状態じょうたいの中なかで斜面しゃめんが崩くずれ1人にんが犠牲ぎせいになりました。

さらに、2018年ねん（平成へいせい30年ねん）の西日本にしにほん豪雨ごううの際さいには、天候てんこうが回復かいふくして復旧ふっきゅう作業さぎょうが進すすむ中なかで、広島ひろしま県けん府中ふちゅう町まちを流ながれる榎えのき川がわの上流じょうりゅうで土石流どせきりゅうが発生はっせいし、住宅じゅうたくに土砂どしゃが流れ込ながれこみました。