広島県を中心に同じような地域に発達した雨雲がかかり続けていて、午前8時半までの1時間には、広島県竹原市で42.5ミリ、香川県綾川町の滝宮で32.5ミリの激しい雨を観測しました。
また、午前8時半までの6時間の雨量は、竹原市で171.5ミリ、広島市で142ミリに達しています。
いずれもわずか6時間で雨量が平年の7月1か月の半分を超え、観測を開始してから最も多くなっています。
また山陰では7日、帯状に発達した雨雲が連なる「線状降水帯」が発生し、鳥取県では1日足らずで平年7月1か月分の雨量を超えるなど、記録的な大雨となっています。
また、広島県と山口県では「氾濫危険水位」を超えている川があります。 土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒し、安全な場所に避難する、外への避難が難しければ建物の高い階へ移動するなど少しでも身の安全を確保する行動をとってください。
西日本と東日本を中心に9日にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨になるおそれがあります。 9日朝までの24時間に予想される雨量はいずれも多いところで、 ▽山口県で150ミリ、 ▽九州北部と中国地方で120ミリ、 ▽近畿と東海で100ミリ、 ▽北陸で70ミリと予想されています。 その後、10日朝までの24時間には多いところで ▽九州北部で100から150ミリ、 ▽中国地方、北陸、東北で50から100ミリと予想されています。 雨は強まったり弱まったりを繰り返しながら断続的に降る見込みで、予想以上に雨雲が発達した場合は「線状降水帯」が発生したり、猛烈な雨が降ったりする可能性もあるとしています。 気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意を呼びかけています。 すでに大雨となっている山陰では、いったん雨が弱まったとしても安全な場所での避難を続けてください。 これから雨が強まる地域でも急激に状況が悪化し、災害の危険性が高まるおそれがあり、身の安全を確保する行動をとってください。
ただ、熱海市を含む伊豆地方では、8日もところによって雷雨となり、今月12日にかけてくもりや雨の天気が続く見込みです。 熱海市では、これまでの大雨で地盤が不安定な状態が続いています。 土石流が発生した地域では崖や山の斜面、川の近くなど危険な場所には近づかず、引き続き、安全な場所で過ごすようにしてください。
今後の見通しは
熱海市も土砂災害に警戒を