日本新聞: 海上幕僚長 “護衛艦事故天候等ではなく運航の在り方原因か”

海上かいじょう幕僚ばくりょう長ちょう “護衛ごえい艦かん事故じこ天候てんこう等とうではなく運航うんこうの在り方ありかた原因げんいんか”

Jan 17, 2023 16:01

Furigana

山口やまぐち県けん沖おきの瀬戸せと内海うちうみで護衛ごえい艦かんが自力じりき航行こうこうできなくなった事故じこについて、海上かいじょう自衛隊じえいたいトップの海上かいじょう幕僚ばくりょう長ちょうは、浅瀬あさせに乗り上のりあげた可能かのう性せいが極きわめて高たかいとしたうえで、護衛ごえい艦かんの運航うんこうの在り方ありかたに原因げんいんがあったとみて調査ちょうさを進すすめていることを明あきらかにしました。

今月こんげつ10日にち、護衛ごえい艦かんの「いなづま」が山口やまぐち県けんの周防すおう大島おおしま沖おきの瀬戸せと内海うちうみでスクリューの羽根はねの一部いちぶが脱落だつらくするなどして自力じりき航行こうこうできなくなった事故じこでは、海上かいじょう自衛隊じえいたいの事故じこ調査ちょうさ委員いいん会かいなどが原因げんいんを調しらべています。

海上かいじょう自衛隊じえいたいトップの酒井さかい良りょう海上かいじょう幕僚ばくりょう長ちょうは17日にち、事故じこのあと初はじめて開ひらかれた記者きしゃ会見かいけんで「国民こくみんの皆様みなさまにご心配しんぱいをおかけし、大変たいへん申し訳もうしわけない。防衛ぼうえい力りょくの抜本ばっぽん的てき強化きょうかへの取り組とりくみに水みずを差さす結果けっかとなり、深ふかく反省はんせいしている」と述のべ、謝罪しゃざいしました。

また、これまでの調査ちょうさから、護衛ごえい艦かんは現場げんば近ちかくにある浅瀬あさせに乗り上のりあげた可能かのう性せいが極きわめて高たかいとしたうえで、エンジンやレーダーなどの機器ききは故障こしょうしておらず、天候てんこうも問題もんだいなかったことなどから、当時とうじの運航うんこうの在り方ありかたに原因げんいんがあったとみて調査ちょうさを進すすめていることを明あきらかにしました。