Actualités japonaises: 電気料金今春に再び値上げへこの先どうなるの？

電気でんき料金りょうきん今春こんしゅんに再ふたたび値上ねあげへこの先さきどうなるの？

Jan 27, 2023 19:01

Furigana

きょう発表はっぴょうされたことし3月つき請求せいきゅう分ぶんの電気でんき料金りょうきん。

電気でんき料金りょうきんの負担ふたん軽減けいげん策さくによって、平均へいきん的てきな家庭かていで1月つきの請求せいきゅう分ぶんと比くらべて1600円えんから1800円えんほど値下ねさがりしますが、ことし春はる以降いこう、多おおくの地域ちいきで再ふたたび電気でんき料金りょうきんは値上ねあがりする見通みとおしです。

こうした中なか、節電せつでんグッズ、太陽光たいようこうパネル、料金りょうきんプラン見直みなおし…。さまざまな方法ほうほうで電気でんき代だいを節約せつやくしようとする動うごきが広ひろがっています。

2月つき請求せいきゅう分ぶんから 1600円えん～1800円えんほど値下ねさがり

政府せいふは電気でんき料金りょうきんの負担ふたん軽減けいげん策さくとして、1月つきに使用しようし、2月つきに請求せいきゅうされる分ぶんから、家庭かてい向むけで1キロワットアワーあたり7円えんを補助ほじょし、これによって平均へいきん的てきな家庭かていの電気でんき料金りょうきんは1月つきの請求せいきゅう分ぶんと比くらべて1600円えんから1800円えんほど値下ねさがりします。

大手おおて電力でんりょく各社かくしゃは2月つきに使用しようし、3月つきに請求せいきゅうされる分ぶんについて、平均へいきん的てきな家庭かていの電気でんき料金りょうきんを27日にちに発表はっぴょうし、すべての電力でんりょく会社かいしゃで前まえの月つきと同おなじでした。

電気でんき料金りょうきんは高たかい順じゅんに以下いかのとおりです。

▽中部ちゅうぶ電力でんりょくが7369円えん

▽東京とうきょう電力でんりょくが7306円えん

▽北海道ほっかいどう電力でんりょくが7252円えん

▽沖縄おきなわ電力でんりょくが7027円えん

▽東北とうほく電力でんりょくが6745円えん

▽中国ちゅうごく電力でんりょくが6209円えん

▽四国しこく電力でんりょくが6095円えん

▽関西かんさい電力でんりょくが5677円えん

▽九州きゅうしゅう電力でんりょくが5526円えん

▽北陸電力ほくりくでんりょくが4792円えん

ただ、ことし春はる以降いこう再ふたたび値上ねあがりの見通みとおし

ただ東北とうほく電力でんりょく、北陸電力ほくりくでんりょく、中国ちゅうごく電力でんりょく、四国しこく電力でんりょく、沖縄おきなわ電力でんりょくの5社しゃは、4月つきからの値上ねあげを、東京とうきょう電力でんりょくと北海道ほっかいどう電力でんりょくも6月つきからの値上ねあげを国くにに申請しんせいしていて、ことし春はる以降いこう、再ふたたび電気でんき料金りょうきんは値上ねあがりする見通みとおしです。

値上ねあげの幅はばは国くにの審査しんさで決きまりますが、各社かくしゃが申請しんせいした時点じてんでは平均へいきんで28％から45％になっています。

このため電気でんき料金りょうきんは、1月つきに使用しようし、2月つきに請求せいきゅうされる分ぶんからいったん値下ねさがりしますが、早はやければ3月つきに使用しようし、4月つきに請求せいきゅうされる分ぶんから値下ねさげ幅はばを上回うわまわる値上ねあげが行おこなわれるところが出でてくる見込みこみです。

さらに政府せいふは負担ふたん軽減けいげん策さくについてことし9月つき使用しよう分ぶんから段階だんかい的てきに縮小しゅくしょうするとしていて、補助ほじょが減へっていくことで電気でんき料金りょうきんがさらに値上ねあがりする可能かのう性せいもあります。

“平均へいきん的てきな電気でんき料金りょうきん”は1年ねん通つうじて同おなじ使用しよう量りょうを前提ぜんてい

今回こんかい発表はっぴょうされた3月つき請求せいきゅう分ぶんの電気でんき料金りょうきんは東京とうきょう電力でんりょくの場合ばあい、使用しよう量りょうが260キロワットアワーの平均へいきん的てきな家庭かていで7306円えんです。

ただ平均へいきん的てきな家庭かていの料金りょうきんの算定さんていにあたっては、1年間ねんかんを通をとおして同おなじ使用しよう量りょうを前提ぜんていにしていますが、実際じっさいには季節きせつごとに大おおきく異ことなります。

総務そうむ省しょうの家計かけい調査ちょうさによりますと、全国ぜんこくの2人にん以上いじょうの世帯せたいの電気でんき代だいは2月つきの使用しよう分ぶんが多おおく含ふくまれる去年きょねん3月つきが1万まん6273円えんと、直近ちょっきんの1年間ねんかんで最もっとも高たかくなっています。

一方いっぽう、6月つきの使用しよう分ぶんが多おおく含ふくまれる去年きょねん7月つきは9869円えんと、およそ6400円えんの開ひらきがあって冬ふゆの時期じきが1年間ねんかんで電気でんき代だいが高たかくなる傾向けいこうがあります。

節電せつでんグッズの売れ行うれゆき好調こうちょう

こうした中なか、ホームセンターでは、少すこしでも節電せつでんにつなげようと関連かんれん商品しょうひんの売れ行うれゆきが好調こうちょうとなっています。

東京とうきょう・青梅おうめ市しにあるホームセンターでは、暖房だんぼうの効率こうりつを高たかめようと、熱ねつを通とおしにくい素材そざいでできたカーテンが例年れいねんの2倍ばいほど売うれているということです。

さらに、電気でんき代だいを節約せつやくしようと家いえの中なかで1か所かしょに集あつまって暖だんを取とる人ひとが増ふえていることから、こたつが例年れいねんの1.3倍ばいほど売うれているということです。

埼玉さいたま県けんから訪おとずれた70代だいの男性だんせいは「わが家わがやでも電気でんき代だいが高たかくなっているので、冷気れいきも防ふせげるカーテンを買かいに来きました」と話はなしていました。

このほか店てんには、コンセントにつないで家電かでんの電源でんげんを入いれたり切きったりできるタイマーが販売はんばいされていて、消けし忘わすれの防止ぼうしや待機たいき電力でんりょくの減少げんしょうといった効果こうかが期待きたいできるということです。

カインズ青梅おうめインター店てんの井下いした博ひろし貴たかさんは「客きゃくからも『電気でんき代だいを節約せつやくできる商品しょうひんはありますか』と聞きかれることが多おおい。関連かんれんの商品しょうひんを使つかって経済けいざい的てきに優やさしい暮くらしをしていただければと思おもう」と話はなしていました。

太陽光たいようこうパネル使つかったサービスも

住宅じゅうたくに太陽光たいようこうパネルを設置せっちすることで、料金りょうきんの引き下ひきさげにつなげようという動うごきが出でています。

東京ガスとうきょうがすは都内とないにある住宅じゅうたくメーカーなどと共同きょうどうで新築しんちく住宅じゅうたくに初期しょき費用ひようがかからずに太陽光たいようこうパネルを設置せっちできるサービスを提供ていきょうしています。

このサービスはパネルの使用しよう料金りょうきんとして月つき5500円えんを支払しはらえば、日にち中ちゅうに発電はつでんした電気でんきを家庭かていで利用りようできる仕組しくみです。

提携ていけいする住宅じゅうたくメーカーの店舗てんぽには、電気でんき代だいを下さげたいという客きゃくからの問い合といあわせが増ふえていて、今年度こんねんどの契約けいやく件数けんすうはすでに昨年度さくねんどを上回うわまわり、過去かこ最高さいこうになっているということです。

東京ガスとうきょうがすにとっては、家庭かていで使用しようされなかった余あまった電力でんりょくを買い取かいとることで電力でんりょく会社かいしゃに売却ばいきゃくできるメリットがあるということです。

東京ガスとうきょうがすのリビング戦略せんりゃく部ぶ・太陽光たいようこう蓄電池ちくでんち担当たんとうの小田おだ明あきら翔しょうさんは「太陽光たいようこうによる電気でんきを使つかうことで購入こうにゅうする電気でんきの量りょうを減へらすことができ、家庭かていにとってもメリットが大おおきい。脱だつ炭素たんそ社会しゃかいの実現じつげんにも貢献こうけんできるため、こうした取り組とりくみをさらに広ひろげていきたい」と話はなしていました。

「私わたしにあった料金りょうきんプランは？」問い合といあわせ相次あいつぐ

各社かくしゃの電気でんき料金りょうきんを比較ひかくして利用りよう者しゃにあったプランを紹介しょうかいするサービスへの問い合といあわせが増ふえています。

東京とうきょうにあるベンチャー企業きぎょうは、大手おおて電力でんりょく会社かいしゃや新しん電力でんりょくが提供ていきょうするプランを比較ひかくし、利用りよう者しゃにあったものを紹介しょうかいするサービスを提供ていきょうしています。

この中なかには、電力でんりょくの卸売おろしうり市場しじょうの価格かかくに連動れんどうして料金りょうきんが決きまるプランを契約けいやくする家庭かていから、電気でんき代だいが前まえの年としに比くらべて2倍ばい近ちかく増ふえたという相談そうだんもあったということです。

会社かいしゃによりますと、去年きょねん11月つき以降いこう、相談そうだんによって契約けいやく先さきを切り替きりかえた件数けんすうは前まえの年としの同おなじ時期じきの2倍ばい近ちかくに増ふえているということです。

「エネチェンジ」の曽我そが野の達也たつや取締役とりしまりやくは、電力でんりょく会社かいしゃとの契約けいやく内容ないようを利用りよう者しゃがよく理解りかいしていないケースもあるとした上うえで「大手おおて電力でんりょく会社かいしゃが契約けいやく者しゃが多おおい規制きせい料金りょうきんと呼よばれるプランの値上ねあげを申請しんせいするなど、契約けいやく内容ないようが今後こんご、変かわっていく可能かのう性せいがあるので、よく内容ないようを確認かくにんしてほしい」と話はなしていました。