일본어 뉴스: 2月は値上げラッシュ5000品目超価格転嫁が難しい現場も

2月つきは去年きょねん10月つきに次つぐ「値上ねあげラッシュ」になりそうです。信用しんよう調査ちょうさ会社かいしゃによると、今月こんげつ、値上ねあげされる食料しょくりょうや飲料いんりょうは「再さい値上ねあげ」や価格かかくを変かえずに内容ないよう量りょうを減へらす「実質じっしつ値上ねあげ」を含ふくめて5463品目ひんもくに上のぼっています。

スーパーや食料しょくりょう品ひんを扱あつかう企業きぎょうは対応たいおうに苦慮くりょしています。

２月にがつの主おもな値上ねあげ食品しょくひん詳くわしくはこちら

相次あいつぐ値上ねあげスーパーでは“買い控かいびかえ”も

食品しょくひんの値上ねあげが相次あいつぐ中なか、東京とうきょう江東こうとう区くのスーパーでは客きゃくの買い控かいびかえによる影響えいきょうが出でています。今月こんげつも食品しょくひんなどの値上ねあげが相次あいつぎ、200品目ひんもく以上いじょうに上のぼる見込みこみです。

いまは値上ねあげ前まえに仕入しいれた商品しょうひんを販売はんばいし価格かかくの維持いじにつとめていますが、在庫ざいこがなくなりしだい順次じゅんじ、値上ねあげせざるを得えないといいます。仕入しいれ先さきからは毎日まいにちのように値上ねあげを知しらせる連絡れんらくが入はいっていて、今後こんごも値上ねあげが続つづくということです。

店みせによると相次あいつぐ値上ねあげの影響えいきょうで客きゃくの買い控かいびかえが起おきていて、来店らいてんする客きゃくの数かずは前まえの年としよりも1割わりほど減へったほか、客きゃくが1回かいに購入こうにゅうする商品しょうひんの数かずも前まえの年としと比くらべ減へっているといいます。

「たつみチェーン豊洲とよす店てん」の村松むらまつ義康よしやす店長てんちょうは「客きゃくの目めも厳きびしくなっていて値上ねあげすると今いままでどおりには買かってもらえない。電気でんき代だいなどの経費けいひも上あがっていて、経営けいえい的てきには非常ひじょうに苦くるしいです」と話はなしています。

恵方えほう巻まき「ホタテ抜ぬいて価格かかく据え置すえおき」

物価ぶっか高騰こうとうの影響えいきょうは、節分せつぶんの日ひを前まえに販売はんばいが本格ほんかく化かしている恵方えほう巻まきにも及およんでいます。

福岡ふくおか県けんに本社ほんしゃがあるすしの販売はんばい会社かいしゃでは、去年きょねん初はじめてエビやマグロなど8種類しゅるいの海産物かいさんぶつを使用しようした恵方えほう巻まきを節分せつぶんの時期じきに限定げんていして販売はんばいしましたが、ことしはホタテを抜ぬいて7種類しゅるいの具ぐ材ざいで販売はんばいすることにしたということです。

海産物かいさんぶつの仕入しいれにかかるコストの上昇じょうしょうにより、同おなじ具ぐ材ざいを使用しようすると税ぜい抜ぬきで1本ほん1500円えんの商品しょうひんを300円えん程度ていど値上ねあげする必要ひつようが生しょうじたということです。

会社かいしゃでは、この商品しょうひんが節分せつぶんの時期じきに販売はんばいしている他ほかの巻まきずしに比くらべ、価格かかく帯たいが高たかいこともあり、値上ねあげは消費しょうひ者しゃの買い控かいびかえにつながる恐おそれがあるとして、具ぐ材ざいを減へらして価格かかくを据え置すえおくことを決きめました。

「古市ふるいち庵あんプラス」営業えいぎょう推進すいしん部ぶの徳田とくた雄介ゆうすけ部長ぶちょうは「ファミリー層そうの購入こうにゅうが多おおく、お手てごろ価格かかくが重視じゅうしされる中なかで、値上ねあげはなるべく抑おさえたかった。本当ほんとうは具ぐ材ざいも抜ぬきたくなかったが、満足まんぞく度どが損そこなわれない範囲はんいでホタテを抜ぬかざるを得えなかった」と話はなしていました。

“価格かかく転嫁てんか”も“実質じっしつ値上ねあげ”も難むずかしい現場げんばは

値上ねあげが相次あいついでいても、価格かかく転嫁てんかできずに頭あたまを悩なやませている現場げんばも。

弁当べんとうの調理ちょうり・配達はいたつを行おこなう仙台せんだい市しの会社かいしゃでは、介護かいご施設しせつや住宅じゅうたくなどに届とどける高齢こうれい者しゃ向むけの弁当べんとうが、売り上うりあげの3割わり余あまりを占しめる主力しゅりょく事業じぎょうです。

去年きょねん春はるから食材しょくざいや調味ちょうみ料りょうの値上ねあげが相次あいつぎ、秋あき以降いこうは電気でんき料金りょうきんの値上ねあげで光熱こうねつ費ひが前まえの年としの2倍ばいに。1食しょくあたりの利益りえきがほぼゼロというケースもあったということです。

ただ、高齢こうれい者しゃの健康けんこうのためカロリーや塩分えんぶん量りょうは一定いっていにする必要ひつようがあり、量りょうを減へらすなどして材料ざいりょうの値上ねあがり分ぶんをカバーする「実質じっしつ値上ねあげ」も難むずかしいのが実情じつじょうです。

さらに自治体じちたいの委託いたくを受うけて行いっている在宅ざいたくの高齢こうれい者しゃ向むけ事業じぎょうでは、弁当べんとうの価格かかくは1食しょく522円えんと決きまっているため、会社かいしゃ側がわの判断はんだんで値上ねあげできないということです。

「お弁当べんとうのふるさと亭てい」の今こん洲しま勇いさむ社長しゃちょうは「魚さかなの種類しゅるいを変かえるなどして価格かかくを維持いじしてきたが、食材しょくざいなどの値上ねあげが続つづき、耐たえるに耐たえられず、弁当べんとうの値上ねあげを考かんがえている。ただ、市しの事業じぎょうは原材料げんざいりょう価格かかくの上昇じょうしょうに対にたいする市しの対応たいおうが見みえず、先行さきゆきが不安ふあんだ」と話はなしています。

2月つきは「実質じっしつ値上ねあげ」含ふくめ5463品目ひんもくが値上ねあげ

「帝国データバンクていこくで-たばんく」は国内こくないの主おもな食品しょくひんや飲料いんりょうメーカー、105社しゃに加くわえて、今回こんかいの調査ちょうさから非ひ上場じょうじょうのメーカー90社しゃをあわせた195社しゃを対象たいしょうに1月末げつまつ時点じてんで値上ねあげの動うごきをまとめました。2月つきに値上ねあげされる食料しょくりょうや飲料いんりょうは「再さい値上ねあげ」や価格かかくを変かえずに内容ないよう量りょうを減へらす「実質じっしつ値上ねあげ」を含ふくめて5463品目ひんもくに上のぼっています。

これは去年きょねん10月つきの7864品目ひんもくに次つぐ多おおさとなっていて、信用しんよう調査ちょうさ会社かいしゃは再ふたたび値上ねあげラッシュになるとしています。

また、ことし、すでに値上ねあげされたり値上ねあげが予定よていされたりしている食品しょくひんや飲料いんりょうは累計るいけいで1万まん2054品目ひんもくと、去年きょねんよりも値上ねあげのペースが加速かそくしています。

ことしの平均へいきんの値上ねあげ率りつは16％となっていて、原材料げんざいりょう価格かかくの高こう止どまりやエネルギー価格かかくの上昇じょうしょうなどが値上ねあげの理由りゆうとなっています。

信用しんよう調査ちょうさ会社かいしゃは菓子かしなどで「実質じっしつ値上ねあげ」を行おこなう企業きぎょうが目立めだっていると分析ぶんせきしています。

ことし値上ねあげされる品目ひんもくを詳くわしくみると、冷凍れいとう食品しょくひんなどの「加工かこう食品しょくひん」が6657品目ひんもくと全体ぜんたいの55％となっているほか、しょうゆやドレッシングなどの「調味ちょうみ料りょう」が2236品目ひんもく、輸入ゆにゅうワインなどの「酒類しゅるい・飲料いんりょう」が1810品目ひんもく、「菓子かし」が944品目ひんもくなどとなっています。

「帝国データバンクていこくで-たばんく」は、「去年きょねん上昇じょうしょうしたコストをいまだ十分じゅうぶんに価格かかく転嫁てんかできていない企業きぎょうも多おおく、当面とうめんは値上ねあげの動うごきが続つづくとみられる」と話はなしています。

なぜ値上ねあげが2月つきに集中しゅうちゅう？詳くわしくはこちら

ゲームセンターも料金りょうきん2倍ばいに

値上ねあげの動うごきは娯楽ごらく施設しせつのサービスにも。埼玉さいたま県けん深谷ふかや市しのゲームセンターにはあわせて180台だいあまりのゲーム機きが設置せっちされていますが、1日にちから利用りよう料金りょうきんを順次じゅんじ、値上ねあげすることを決きめました。およそ7割わりにあたる125台だいのゲーム機きで、これまで1回かい100円えんのゲームは200円えんに、50円えんのゲームは100円えんにと、それぞれ2倍ばいに引き上ひきあげます。

背景はいけいにあるのは電気でんき代だいの高騰こうとうです。直近ちょっきんの去年きょねん12月つきの電気でんき代だいは、前まえの年としの同おなじ月つきに比くらべおよそ50％上昇じょうしょうしました。さらに、現在げんざい契約けいやくしている電力でんりょく会社かいしゃからは燃料ねんりょう価格かかくの高騰こうとうを理由りゆうに3月つき以降いこうの契約けいやく更新こうしんができないと告つげられ、新あらたに契約けいやくを検討けんとうしている別べつの電力でんりょく会社かいしゃからは現在げんざいの料金りょうきんよりも大幅おおはばに高たかくなることが示しめされたということです。

店みせでは1日にちから多おおくのゲーム機きについて原則げんそく、電源でんげんを落おとし、利用りようする客きゃく自身じしんに入いれてもらうようにしました。

それでも経営けいえいコストの大幅おおはばな上昇じょうしょうは避さけられないということで、ゲームセンターを運営うんえいする会社かいしゃの篠崎しのざき治おさむ主任しゅにんは「もともとゲームセンターの事業じぎょうは赤字あかじでほかの事業じぎょうで補ほてんしていましたが電気でんき料金りょうきんの値上ねあがりなどで状況じょうきょうはさらに厳きびしくなりました。店みせをなんとか残のこすためとはいえお客様おきゃくさまには本当ほんとうに申し訳もうしわけない気持きもちです」と話はなしていました。