일본어 뉴스: 節分の豆 5歳以下はキケン！

節分せつぶん恒例こうれいの豆まめまき。

でも、消費しょうひ者しゃ庁ちょうは豆まめまきの豆まめを5歳さい以下いかの子こどもには食たべさせないように呼よびかけています。

“自分じぶんが小ちいさいときは食たべていたのに”　“ちょっと過か保護ほごすぎるんじゃないの”と思おもう人ひとも多おおいのではないでしょうか。

しかし、小ちいさいころに食たべて無事ぶじだったのは運うんがよかっただけかもしれません。実じつは事故じこもよく起おきていて命いのちを落おとした子こどももいる、危険きけんなものなんです。

（大阪おおさか放送ほうそう局きょく記者きしゃ中本なかもと史ふみ）

年齢ねんれい引き上ひきあげられたばかり

3年ねん前まえまで、節分せつぶんの豆まめは3歳さい以下いかは注意ちゅういと呼よびかけられていました。

しかし2020年ねん2月つき。

島根しまね県けんの4歳さいの男の子おとこのこが、認定にんていこども園えんの節分せつぶん行事ぎょうじで豆まめを気道きどうに詰つまらせて死亡しぼうしました。

豆まめを年としの数かずだけ食たべて、園児えんじたちで豆まめまきをしたあと倒たおれていたということです。

この事故じこをきっかけに、食たべさせないよう呼よびかける年齢ねんれいが3歳さいから5歳さいに引き上ひきあげられました。

5歳さい以下いかの子こどもが食品しょくひんをのどに詰つまらせた事故じこは、2020年ねんまでの10年間ねんかんで全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんから消費しょうひ者しゃ庁ちょうに141件けん報告ほうこくされていて、大豆だいずやピーナツなどの「豆まめ・ナッツ類るい」が全体ぜんたいのおよそ2割わりに当あたります。

のどに詰つまる、身近みぢかで危険きけんな食べ物たべものなんです。

豆まめなぜ詰つまる？

豆まめは小ちいさいのになぜ詰つまるのでしょうか。

豆まめは乾物かんぶつなので、体内たいないの水分すいぶんを含ふくむとふくらんでしまい、食たべる時ときより大おおきくなります。

そして、そもそも子こどもの空気くうきの通り道とおりみち「気道きどう」は細ほそいので塞ふさがれやすいのです。

また、幼おさない子こどもは奥おくの歯はなど歯はが生はえそろっていなくてかむ力ちからが弱よわく、ちょっと噛かめなさそうと思おもうと丸まる飲のみしてしまいます。

さらに、食たべながら笑わらったり泣ないたりと、いろんな動うごきをします。

笑わらっているときに思い切おもいきり息いきを吸すう瞬間しゅんかん、口くちの中なかの食べ物たべものが、空気くうきと一緒いっしょに気道きどうに入はいってしまいます。

子こどもの事故じこ防止ぼうしに取り組とりくんでいる佐久さく医療いりょうセンター小児しょうに科かの坂本さかもと昌彦まさひこ医師いしは、大人おとなの場合ばあいは、食べ物たべものが気道きどうに入はいるとせき込せきこんで外そとに出だしますが、子こどもはその反応はんのうがにぶいと指摘してきしています。

（佐久さく医療いりょうセンター小児しょうに科か　坂本さかもと昌彦まさひこ医師いし）

「子こどもはまだせきの反射はんしゃが弱よわくて詰つまったものを外そとに出だしにくいんです。むせて外そとに出だすという防御ぼうぎょ反応はんのうが働はたらきにくいので力強ちからづよく吐き出はきだすことができません」。

小ちいさくするのもやめて！

一般いっぱん的てきに、子こどもに食べ物たべものをあげるとき、小ちいさく切きってあげます。

“豆まめも砕くだいたらいいのかな”と思おもいがちですが、それも危険きけんです。

かけらが軽かるいので、肺はいにつながる気管支きかんしにも入り込はいりこむこともあります。

これは節分せつぶんの豆まめだけでなく、ほかのナッツ類るいも同おなじです。

2015年ねんには1歳さいの子こどもが父親ちちおやから砕くだいたピーナツを与あたえられていたところ、気管支きかんしにかけらが詰つまってせきと高熱こうねつが続つづいたという事故じこがありました。

特とくにピーナツはいろんな食品しょくひんに食材しょくざいとして入はいっていて事故じこの報告ほうこくも多おおいので注意ちゅういしてください。

豆まめまきどうすればいい？

豆まめがダメなら豆まめまき、どうすればいいのか。

伝統でんとう行事ぎょうじを体験たいけんさせることは大事だいじなことだと思おもいます。

ただ、悲かなしい事故じこが起おきないように、子こどもが小ちいさい時期じきだけリスクがあることを知しって対応たいおうしてほしいと思おもいます。

（坂本さかもと医師いし）

「幼おさない子こは目めの前まえのものを口くちに入いれてしまいがちです。豆まめまきは豆まめのままで投なげるのではなく、小袋こぶくろ入いりや新聞しんぶん紙しを丸まるめたものを投なげるなど工夫くふうをしてほしいです。年としの数かずの豆まめを食たべる風習ふうしゅうがありますが、5歳さいまでは控ひかえてほしいと思おもいます」