事故が
起きた
現場は
瀬戸内海に
ある来島海峡の
西口付近で、
愛媛県今治市の
岡村島の
南側の
沖合です。
来島海峡は潮の流れの向きによって航行できる水路が変わる特殊な海峡です。
多くの船の往来があり、周辺は事故が多い海域となっていて「海上交通の難所」とされています。
来島海峡付近での事故はこれまでもたびたび起きていて、おととし5月には日本の貨物船と外国籍のタンカーが衝突し、沈没した貨物船の乗組員3人が死亡しました。
また、おととし10月には外国籍の貨物船とコンテナ船が衝突して、乗組員1人がけがをしました。
貨物船「せいりゅう」とは
沈没した
貨物船「せいりゅう」を
管理する
三重県鳥羽市の
会社によりますと、
船は716
トンで
最大8
人乗りだということです。
海上保安部が事故直後に撮影した現場の写真では「せいりゅう」がひっくり返り、船体のスクリューが水面の上にある様子が確認できます。
「せいりゅう」 予定していた航路は
船舶の
位置情報などを
公開している
民間のホームページ「マリントラフィック」によりますと、
沈没した「せいりゅう」は2
日午前9
時半ごろに
大分県の
津久見港を
出港し、3
日午前10
時に
広島県の
福山港に
到着する
予定でした。
位置情報が最後に確認できるのは2日午後7時半ごろで、来島海峡の西側の今治市の岡村島の南側の沖合です。
また、衝突した「幸栄丸」は1日午後3時半すぎに大阪港を出港していました。