日本新聞: 逃げ出した体長約3.5mのヘビ見つからず雨で捜索打ち切り横浜

逃げ出にげだした体長たいちょう約やく3.5mのヘビ見みつからず雨あめで捜索そうさく打ち切うちきり横浜よこはま

May 7, 2021 17:05

Furigana

横浜よこはま市しのアパートからペットとして飼育しいくされていた体長たいちょうおよそ3.5メートルの「アミメニシキヘビ」が逃げ出にげだし、警察けいさつが7日にち、付近ふきんを捜索そうさくしましたが、見みつかりませんでした。8日にちも引き続ひきつづき捜索そうさくすることにしています。

警察けいさつによりますと、逃げ出にげだしたのは横浜よこはま市し戸塚とつか区く名瀬なぜ町まちのアパートでペットとして飼育しいくされていた体長たいちょうおよそ3.5メートル、重おもさおよそ10キロの黄色きいろの「アミメニシキヘビ」で、7日にちは近ちかくの山やまなどを捜索そうさくしました。

ヘビは発見はっけんされませんでしたが、雨あめが降ふりだしたため、捜索そうさくは午後ごご3時じに打ち切うちきられました。

これまでの調しらべで、ヘビを飼育しいくしていたのは20代だいの男性だんせい会社かいしゃ員いんで、6日にちの朝あさ、仕事しごとに出でかけ、午後ごご9時じごろに自宅じたくに戻もどったところ、ヘビがいなくなっていたということです。

4年ねん前まえに横浜よこはま市しの許可きょかを受うけて、ガラス製せいのケースに入いれてヘビを飼かっていましたが、帰宅きたくした際さい、ケースの引き戸ひきどが開ひらいた状態じょうたいで、部屋へやの窓まども開ひらいていたということです。

男性だんせいは「換気かんきのために部屋へやの窓まどを開あけて出でていった」と話はなしていて、警察けいさつはヘビが逃にげた状況じょうきょうなどを調しらべるとともに、8日にちも引き続ひきつづき捜索そうさくすることにしています。

アミメニシキヘビは、毒どくはありませんが、締しめつける力ちからが非常ひじょうに強つよく、人ひとに巻まきついて死亡しぼうさせる危険きけん性せいもあるということです。

専門せんもん家か「凶暴きょうぼうではないが触さわろうとすると巻まきつかれるおそれ」

ヘビの行動こうどうなどを研究けんきゅうしている京都大きょうとだい学理がくり学がく研究けんきゅう科かの森もり哲あきら准じゅん教授きょうじゅによりますと、アミメニシキヘビは、もともと東南アジアとうなんあじあなどの気温きおんが高たかい地域ちいきに生息せいそくするヘビで、この時期じきの日本にっぽんの気候きこうで活発かっぱつに行動こうどうすることは考かんがえにくいということです。

また、夜行やこう性せいのため、主おもに夜よるに活動かつどうし、昼間ひるまは木きの陰かげや穴あななどの暗くらくて湿しめった場所ばしょで動うごかないケースが多おおいということです。

ただ、食欲しょくよくが増ますと、庭先にわさきなどで飼かわれている比較ひかく的てき小型こがたの犬いぬや猫ねこを襲おそって食たべたり、人ひとにかみついたりするおそれも否定ひていできないということです。

森もり准じゅん教授きょうじゅは「基本きほん的てきに自分じぶんから襲おそってくるような凶暴きょうぼうなヘビではないが、触さわろうとするとかみつかれたり、巻まきつかれたりするおそれがある。もし見みつけたときには、むやみに近ちかづかず、警察けいさつに通報つうほうするようにしてほしい」と話はなしています。

アミメニシキヘビは「特定とくてい動物どうぶつ」

横浜よこはま市しによりますと「アミメニシキヘビ」は、人ひとに危害きがいを加くわえる可能かのう性せいがあることから「特定とくてい動物どうぶつ」に指定していされていて、こうした動物どうぶつを飼育しいくする場合ばあいは、自治体じちたいから許可きょかを受うけて、逃げ出にげださないようにケースに鍵かぎをかけるなど、適切てきせつに管理かんりする必要ひつようがあるということです。

去年きょねん、改正かいせい動物どうぶつ愛護あいご法ほうが施行しこうされて以降いこうは、新あらたに「特定とくてい動物どうぶつ」をペットとして飼育しいくすることは禁止きんしされましたが、それまでは飼育しいくを希望きぼうする場合ばあい、動物どうぶつを手てに入いれる前まえに申請しんせい書しょを市しに提出ていしゅつし、許可きょかを受うける必要ひつようがありました。