フィギュア【速報そくほう】ペア 三浦みうら・木原きはら組ぐみは7位い 日本にっぽん勢ぜい過去かこ最高さいこう

冒頭ぼうとうで得意とくいとする「ツイストリフト」を決きめ、ジャンプでは2人にんがそれぞれ跳とぶ3回転かいてん・2回転かいてん・2回転かいてんの3連続れんぞくジャンプとトリプルサルコーでいずれも回転かいてん不足ふそくと判定はんていされましたが、2人にんでそろえて着き氷こおりしました。

また、木原きはら選手せんしゅが三浦みうら選手せんしゅを投なげる「スロージャンプ」は、3回転かいてんルッツと3回転かいてんループの2か所かしょあり、いずれも三浦みうら選手せんしゅが流ながれるような着ちゃく氷こおりを見みせ加点かてんを引き出ひきだしました。4つのうち3つのリフトとコンビネーションスピンは最高さいこう評価ひょうかのレベル4を獲得かくとくしました。

2人にんは演技えんぎが進すすむにつれ、笑顔えがおが増ふえて息いきの合あった滑すべりを見みせ、技術ぎじゅつ点てんは69.95、表現ひょうげん力りょくなどを評価ひょうかする演技えんぎ構成こうせい点てんは71.09で5項目こうもくのうち1項目こうもくで高こう得点とくてんの9点てん台だいをマークしました。

この結果けっか、フリーの得点とくてんが141.04、ショートプログラムとの合計ごうけい211.89といずれも自己じこベストを更新こうしんする会心かいしんの演技えんぎでフリーの得点とくてんでは全体ぜんたいの5位いに入はいりました。演技えんぎのあと、木原きはら選手せんしゅは号泣ごうきゅうしながら三浦みうら選手せんしゅと抱き合だきあってお互おたがいをたたえ、さらに三浦みうら選手せんしゅは得点とくてんが発表はっぴょうされると満面まんめんの笑顔えがおで飛び跳とびはねて喜よろこんでいました。

20歳さいの三浦みうら選手せんしゅと29歳さいの木原きはら選手せんしゅ。オリンピック3大会たいかい目めで手てにした結果けっかに演技えんぎ直後ちょくご、涙なみだがあふれた木原きはら選手せんしゅは「この8年間ねんかん、いろいろなことがあったが応援おうえんしてくれた方ほうの期待きたいにようやく応こたえられた」と話はなしました。

20歳さいのとき、シングルからペアに転向てんこうした木原きはら選手せんしゅにとって、これまでの道みちのりは平へいたんなものではありませんでした。ソチとピョンチャンの2大会たいかいに出場しゅつじょうしたものの、いずれも後半こうはんのフリーに進すすむことができませんでした。

さらに2019年ねん1月つきには練習れんしゅう中ちゅうに脳のうしんとうを起おこして長期間ちょうきかん競技きょうぎから離はなれるなど「引退いんたい」の二に文字もじが頭あたまをよぎる時期じきを過すごしました。

状況じょうきょうが一変いっぺんしたのがその年としの夏なつごろ、9歳さい年下とししたの三浦みうら選手せんしゅとの出会であいでした。

ペアを象徴しょうちょうする大技おおわざ男性だんせいが女性じょせいを空中くうちゅうに投なげて回転かいてんさせる「ツイストリフト」を初はじめて行いったとき、衝撃しょうげきが走はしりました。

「いままでと違ちがうと確信かくしんしてまだいけると思おもった」

木原きはら選手せんしゅは三浦みうら選手せんしゅとペアを組くみ現役げんえき続行ぞっこうを決意けついしました。

一方いっぽう、三浦みうら選手せんしゅはレベルアップを目指めざして木原きはら選手せんしゅとともにオリンピック出場しゅつじょうを目指めざすと決きめたものの、当初とうしょは年上としうえの木原きはら選手せんしゅに遠慮えんりょしてしまうことも多おおかったといいます。

そんな2人にんの転機てんきとなったのが新型しんがたコロナの世界せかい的てきな感染かんせん拡大かくだいでした。

拠点きょてんのカナダから1年ねん以上いじょう、帰国きこくできず、2人にんで支ささえ合あいながら生活せいかつをともにしたことが競技きょうぎにも好こう影響えいきょうを与あたえました。

今いまでは年下とししたの三浦みうら選手せんしゅが自分じぶんから冗談じょうだんを言いうなど笑顔えがおがたえません。

「氷こおりの上うえでは木原きはら選手せんしゅのアドバイスをしっかり聞ききますが、日常にちじょうでは右みぎから左ひだりへと流ながしています」

経験けいけんと技術ぎじゅつがある木原きはら選手せんしゅに三浦みうら選手せんしゅが食くらいつく形かたちでペアとして成長せいちょうし、今こんシーズンのグランプリシリーズで日本にっぽん選手せんしゅどうしのペアとして初はじめて表彰台ひょうしょうだいに上あがることができました。

そして、オリンピックの舞台ぶたいでも日本にっぽんのペアとして過去かこ最高さいこうの成績せいせきを残のこしました。

しかし、演技えんぎが終おわった直後ちょくご、すぐに個人こじん戦せんでのミスを振り返ふりかえり次じの試合しあいに向むけて話はなしをしたという2人にん。

”この借かりはすぐに返かえす”

オリンピック7位いという結果けっかにも満足まんぞくしていませんでした。

「始はじまる前まえにミスを気きにせずに楽たのしんで滑すべることを心こころがけていた。チームジャパンみんなが応援おうえんしてくれて、自然しぜんに笑顔えがおになって、本当ほんとうにすごく楽たのしかった。オリンピックという大おおきな舞台ぶたいでも私わたしたちらしい演技えんぎができたことはすごく誇ほこりに思おもう」

木原きはら選手せんしゅ

「ショートプログラムのあとに自信じしんをなくしてしまっていて、けさの練習れんしゅうでも2人にんのタイミングが合あわなくてどうなるか、とものすごく不安ふあんに思おもっていた。ノーミスの演技えんぎを狙ねらいすぎてしまっていたので、試合しあい前まえに2人にんで“初心しょしんに返かえって楽たのしもう”とか“全ぜんミスでもいいからとりあえず最後さいごまで楽たのしんで滑すべりきろう”と話はなしてきょうは楽たのしむことを心こころがけた」

ー演技えんぎ後ごに流ながした涙なみだについて

「ここに来くるまでいろいろなことがあったが、本当ほんとうに人ひとに恵めぐまれていろんな人ひとに助たすけてもらった。三浦みうらさんもコーチもチームメイトも応援おうえんしてくれた人ひとに応こたえられた涙なみだです」

ーこれからに向むけて

「個人こじん戦せんで悔くいが残のこってしまったのは“もっともっと頑張がんばれよ”という意味いみだと思おもうので、この悔くやしい思おもいをした分ぶんを今いまシーズンの残のこりの1試合しあいで借かりを返かえそうと三浦みうら選手せんしゅと話はなした」