日本新聞: ロシア合同軍事演習終了後もウクライナ国境から撤収せず

ロシア合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅう終了しゅうりょう後ごもウクライナ国境こっきょうから撤収てっしゅうせず

Feb 20, 2022 20:02

Furigana

ウクライナ北部ほくぶと国境こっきょうを接せっするベラルーシで行おこなわれているロシア軍ぐんとベラルーシ軍ぐんの合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうは、20日にちに終了しゅうりょうする予定よていとなっていましたが、ベラルーシ国防省こくぼうしょうは「ウクライナ東部とうぶの情勢じょうせいが悪化あっかしている」として、演習えんしゅう終了しゅうりょう後ごもロシア軍ぐんの部隊ぶたいが撤収てっしゅうしないことを明あきらかにし、欧米おうべいからのさらなる批判ひはんが予想よそうされます。

ウクライナ北部ほくぶと国境こっきょうを接せっするベラルーシでは、今月こんげつ10日にちからロシア軍ぐんとベラルーシ軍ぐんの合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうが続つづけられ、19日にち、演習えんしゅうの様子ようすがNHKなど海外かいがいメディアに公開こうかいされました。

ベラルーシには、冷戦れいせん終結しゅうけつ以降いこう、最大さいだい規模きぼと指摘してきされるロシア軍ぐんが派遣はけんされていて、ロシア政府せいふは、演習えんしゅうが終了しゅうりょうすれば、部隊ぶたいは元もとの配置はいちに戻もどるとしていました。

しかし、ベラルーシのフレニン国防こくぼう相しょうは20日にち「ロシアとベラルーシが国境こっきょうを接せっする地域ちいきで軍事ぐんじ活動かつどうが活発かっぱつ化かし、ウクライナ東部とうぶの状況じょうきょうが悪化あっかしていることから、両国りょうこくの大統領だいとうりょうは、部隊ぶたいの検証けんしょうを継続けいぞくすることを決定けっていした」として、演習えんしゅうの終了しゅうりょう後ごもロシア軍ぐんの部隊ぶたいは撤収てっしゅうせず、現地げんちにとどまることを明あきらかにしました。

これまでにベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうは、演習えんしゅうでも使つかわれたロシア軍ぐんの最新さいしん兵器へいきを自国じこくにも配備はいびしたい意向いこうを示しめしていて、ロシアがベラルーシを拠点きょてんに軍備ぐんび強化きょうかを進すすめる可能かのう性せいもでています。

アメリカなどは、ロシアが演習えんしゅうを名目めいもくにベラルーシに軍ぐんの部隊ぶたいを集結しゅうけつさせ、ウクライナに侵攻しんこうするのではないかと警戒けいかいを強つよめていました。

そうしたなかロシアが、演習えんしゅう終了しゅうりょう後ごも部隊ぶたいを撤収てっしゅうさせない方針ほうしんが明あきらかになったことで、欧米おうべいからのさらなる批判ひはんが予想よそうされます。

独どくルフトハンザ航空こうくうキエフ発着はっちゃく便びん運航うんこう取とりやめ

ウクライナ情勢じょうせいを巡めぐって緊張きんちょうが高たかまるなか、ドイツのルフトハンザ航空こうくうは、ウクライナの首都しゅとキエフを発着はっちゃくする便びんについて、今月こんげつ21日にちからの1週間しゅうかん、運航うんこうを取とりやめると発表はっぴょうしました。

一方いっぽう、ルフトハンザ航空こうくうは、ポーランドとの国境こっきょうに近ちかく、日本にっぽんやアメリカなども大使館たいしかんの機能きのうを一時いちじ的てきに移転いてんしている西部せいぶの中心ちゅうしん都市としリビウへの便びんは運航うんこうを続つづけるということです。

ウクライナを発着はっちゃくする便びんを巡めぐってはオランダの航空こうくう会社かいしゃKLMオランダ航空こうくうも、オランダ政府せいふが渡航とこう中止ちゅうしを勧告かんこくしたことなどから航空こうくう便びんの運航うんこうを当面とうめん、取とりやめるとしています。

岸田きしだ首相しゅしょう林はやし外相がいしょうからG7の報告ほうこく受うける

ウクライナ情勢じょうせいをめぐって緊張きんちょうが高たかまるなか、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは20日にち夜よる、総理そうり大臣だいじん公邸こうていで、G7＝主要しゅよう7か国かこくの緊急きんきゅうの外相がいしょう会合かいごうから帰国きこくした林はやし外務がいむ大臣だいじんと会談かいだんしました。

外相がいしょう会合かいごうで、ウクライナ周辺しゅうへんでのロシアの軍備ぐんび増強ぞうきょうに重大じゅうだいな懸念けねんを共有きょうゆうするとともに、仮かりにロシアが軍事ぐんじ侵攻しんこうすれば、制裁せいさい措置そちを含ふくめた甚大じんだいなコストを招まねく事態じたいになるという認識にんしきで一致いっちしたことや、関係かんけい各国かっこくの動向どうこうなどについて報告ほうこくを受うけたものと見みられます。