約20の病院で受け入れできずに搬送され救急車の中で処置
23日も午前8時ごろに、病院の駐車場で患者を乗せたままの救急車に医師など3人のスタッフが乗り込み、点滴などの処置を行っていました。
このとき、搬送されてきたのは50代の患者で、23日朝、息苦しさを感じ、救急車で搬送されましたが、およそ20の病院で受け入れができず、この病院に来るまでに1時間以上たっていたということです。
患者に対して、医師たちが初期の治療を行った後、新型コロナの検査を行うと陽性だったということで、その後、別の病院に搬送されたということです。
対応した医師は「今月以降、自分が当番に入った日だけでも5回か6回は駐車場での診療で対応していて、急変した患者を救急車の中で対応して、なんとか無事に救えたケースもあった。入院が難しい状況の中で、命の危険にさらされる患者を減らすために必要で、理解していただきたい」と話しています。
都は、救急患者の受け入れ先を探す際に救急隊が5つ以上の病院に断られたり20分以上経過しても決まらなかったりして困難となった場合、地域の中核病院などが搬送先を探す「東京ルール」という仕組みを運用しています。 この仕組みの適用件数は第6波に入って急増し、ことし1月1日に60.3件だった7日間平均は、半月で3倍の180件を超えました。 そして、今月18日時点で過去最多の264.1件となりまりした。 最新の数値である21日時点でも245.6件と高い水準が続いています。
東京都内 救急搬送が困難なケース 高水準で推移









