일본어 뉴스: サイバー攻撃家庭などでも注意を “IoT機器”経由し攻撃も

ウクライナ情勢じょうせいなどをめぐって、23日にちに経済けいざい産業さんぎょう省しょうがサイバー攻撃こうげきの潜在せんざい的てきなリスクが高たかまっていると考かんがえられるとして、国内こくない企業きぎょうなどに対策たいさくの強化きょうかを呼よびかけましたが、セキュリティーの専門せんもん家かは企業きぎょうだけでなく、家庭かていなどでもサイバー攻撃こうげきの可能かのう性せいに備そなえてほしいと注意ちゅういを呼よびかけています。

セキュリティー会社かいしゃ「インターネットイニシアティブ」によりますと、2月つき中旬ちゅうじゅんにウクライナの国防こくぼう省しょうや銀行ぎんこうなどが受うけたとされる、大量たいりょうのデータが送おくりつけられ、ホームページなどが機能きのう停止ていしに追い込おいこまれる「DDoS攻撃こうげき」について「ハニーポット」と呼よばれる、おとりの機器ききを使つかって観測かんそくしたところ、ウクライナ国内こくないのサーバーとの間まで2月つき15日にちと16日にちの2日間にちかん、それまでほとんどなかった大量たいりょうのデータのやり取やりとりが確認かくにんされたということです。

データのやり取やりとりがあったのは、ウクライナの民間みんかん銀行ぎんこうのサーバーなどで、攻撃こうげき者しゃ側がわは足あしがつかないようにするため、おとり機器ききを隠かくれみのにしてDDoS攻撃こうげきを行おこなったとみられます。

「インターネットイニシアティブ」のシニアエンジニアの堂前どうまえ清隆きよたかさんは「特定とくていの対象たいしょうに大量たいりょうのデータが送おくられており、誰だれかが意図いと的てきに偽装ぎそう攻撃こうげきを仕掛しかけていると見みられる」と分析ぶんせきしたうえで「これまでも国くにどうしの争あらそいの際さいにサイバー攻撃こうげきが活発かっぱつ化かした。直接ちょくせつ、日本にっぽん企業きぎょうが攻撃こうげきされる可能かのう性せいは低ひくいかもしれないが、混乱こんらんに便乗びんじょうする形かたちでサイバー攻撃こうげきをしかけるケースも増ふえており、日本にっぽんが巻き込まきこまれることも考かんがえられる」としています。

また、DDoS攻撃こうげきは、近年きんねんではパソコンなどに加くわえ、インターネットに接続せつぞくされた家電かでんなどのいわゆる「IoT機器きき」をウイルスに感染かんせんさせて乗っ取のっとり、それを「踏み台ふみだい」にして、攻撃こうげきを行おこなうパターンも多おおく見みられるということで、堂前どうまえさんは「IoT機器ききは攻撃こうげき者しゃ側がわにとって狙ねらいやすく、乗っ取のっとられた自宅じたくの機器ききから会社かいしゃのシステムを経由けいゆして攻撃こうげきが行おこなわれることも考かんがえられる。リモートワークが進すすむ今いま、従業じゅうぎょう員いんの自宅じたくなどでもソフトウエアを最新さいしんに保たもつなど、セキュリティー対策たいさくを見直みなおしてほしい」と注意ちゅういを呼よびかけています。

「DDoS攻撃こうげき」とは

「DDoS攻撃こうげき」とは、企業きぎょうや団体だんたいのウェブサイトやサーバーなどに大量たいりょうのデータを一斉いっせいに送おくり続つづけることで大おおきな負荷ふかをかけ、機能きのう停止ていしに追い込おいこむサイバー攻撃こうげきの一ひとつです。

DDoS攻撃こうげきは、単純たんじゅんな嫌いやがらせのほか、攻撃こうげき停止ていしと引き換ひきかえに金銭きんせんを要求ようきゅうして脅迫きょうはくすることなどを目的もくてきに行おこなわれていて、世界せかい各国かっこくで被害ひがいがあとを絶たちません。

ウクライナ情勢じょうせいをめぐっては今月こんげつ、ウクライナ当局とうきょくが、国防省こくぼうしょうや銀行ぎんこうなどがDDoS攻撃こうげきを受うけ業務ぎょうむに支障ししょうが出でたとしていて、これについてアメリカの政府せいふ高官こうかんが「ロシアが関与かんよしているとみている」と述のべています。

日本にっぽんでは、攻撃こうげき者しゃ側がわの情報じょうほうは不明ふめいですが、今月こんげつ、広島ひろしま県けんのサーバーが攻撃こうげきの標的ひょうてきとなり、県けんや県内けんないすべての市町村しちょうそんのホームページが現在げんざいも断続だんぞく的てきに閲覧えつらんしにくくなる事態じたいとなっているほか、3年ねん前まえのラグビーワールドカップの期間きかん中ちゅうに、組織そしき委員いいん会かいのシステムが攻撃こうげきを受うけたケースなどがあります。