Báo tiếng Nhật: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（4日の動き）

ロシアがウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうに踏み切ふみきり、現地げんちでは今いまもロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんの戦闘せんとうが続つづいています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる4日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします（日本にっぽんとウクライナとは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）。

“ザポリージャ原発げんぱつロシア軍ぐんの攻撃こうげき受うけ火災かさい”

ウクライナのクレバ外相がいしょうは4日にち、ツイッターでウクライナ南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけ火災かさいが起おきているとして「ロシア側がわは直ただちに攻撃こうげきをやめるべきだ」と訴うったえました。

ウクライナ南東なんとう部ぶ、エネルホダルにある国内こくない最大さいだい規模きぼのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょは国内こくないにある15の原子げんし炉ろのうち6基きが集中しゅうちゅうしていて、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんによりますと3日にち、ウクライナから受うけた報告ほうこくとしてロシア軍ぐんの戦車せんしゃなどが隊列たいれつを組くんでバリケードを破やぶり侵入しんにゅうしたということです。

●「もし爆発ばくはつしたらチェルノブイリの10倍ばい以上いじょうの影響えいきょうが…」

ウクライナのクレバ外相がいしょうは4日にち、ツイッターでザポリージャ原発げんぱつがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけ火災かさいが起おきていることを明あきらかにしました。そのうえで「もし爆発ばくはつしたらチェルノブイリの10倍ばい以上いじょうの影響えいきょうが及およぶ。ロシア側がわは直ただちに攻撃こうげきをやめるべきだ」と訴うったえました。

IAEAは2日にちまでにロシアから原子力げんしりょく発電はつでん所しょの周辺しゅうへんを掌握しょうあくしたという報告ほうこくを受うけたことを明あきらかにしていて、発電はつでん所しょ付近ふきんでの武力ぶりょく行使こうしを直ただちにやめるよう警告けいこくしています。

国外こくがい避難ひなん隣国りんごくのポーランドに50万まん人にん以上いじょう

ウクライナから国外こくがいに逃のがれた人ひとは100万まん人にんを超こえ、その半数はんすうに当にあたる50万まん人にん以上いじょうが避難ひなんしている隣国りんごくのポーランドでは連日れんじつ、国境こっきょうを越こえて人々ひとびとが押し寄おしよせています。

バシル・シムコさん（71）は「私わたしたちを兄弟きょうだいと呼よんでいた国くにに裏切うらぎられたようなものです。もう兄弟きょうだいでもなければ兄弟きょうだいになることもない」と話はなしていました。また赤あかちゃんを連つれて避難ひなんしてきた30歳さいの女性じょせいは「国くにを離はなれるという現実げんじつに直面ちょくめんし、将来しょうらいがどうなるのか、いつ帰かえれるかもわかりません」と話はなしていました。

ウクライナ最大さいだい規模きぼの原発げんぱつある町まちロシア軍ぐん侵入しんにゅうし戦闘せんとう IAEA

IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんは3日にち、ウクライナで最大さいだい規模きぼの原子力げんしりょく発電はつでん所しょがある町まちに多数たすうのロシア軍ぐんの戦車せんしゃが侵入しんにゅうし、発電はつでん所しょに向むかう道路どうろで戦闘せんとうが起おきているとウクライナから報告ほうこくを受うけたことを明あきらかにしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうプーチン大統領だいとうりょうに直接ちょくせつ会談かいだんを呼よびかけ

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは3日にちの会見かいけんでロシアのプーチン大統領だいとうりょうに向むけて「私わたしとの交渉こうしょうの席せきにつきなさい。何なにを怖こわがっているんだ」と直接ちょくせつ会談かいだんを呼よびかけたうえで「この戦争せんそうを止とめる唯一ゆいいつの方法ほうほうだ」と述のべました。

また「もしウクライナという国くにがなくなれば、次つぎにねらわれるのはラトビア、リトアニア、エストニア、そしてモルドバ、ジョージア、ポーランドだ。ロシアはベルリンの壁かべにたどりつくまで勢力せいりょくを拡大かくだいし続つづける」と述のべ、ウクライナの危機ききはヨーロッパ全体ぜんたいの危機ききだと訴うったえ、軍事ぐんじ的てきな支援しえんを強化きょうかするよう国際こくさい社会しゃかいに求もとめました。

ジョージアとモルドバ EU加盟かめいを申請しんせいする文書ぶんしょに署名しょめい

ロシアから軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけたウクライナがEU＝ヨーロッパ連合れんごうへの加盟かめいを申請しんせいしたのに続つづき、14年ねん前まえにロシアから軍事ぐんじ侵攻しんこうされた黒海こっかい沿岸えんがんのジョージアとウクライナと国境こっきょうを接せっするモルドバが3日にち、相次あいついでEUへの加盟かめいを申請しんせいする文書ぶんしょに署名しょめいしました。

プーチン大統領だいとうりょう「作戦さくせん計画けいかくどおりすべての任務にんむが成功裏せいこうりに完了かんりょう」

プーチン大統領だいとうりょうは3日にちに行おこなわれた安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎでウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについて「われわれの兵士へいしがウクライナで戦たたかうのはこの国くにを非ひ軍事ぐんじ化かさせ、国境こっきょう付近ふきんで核兵器かくへいきなども含ふくめてわれわれを脅おびやかすことがないようにするためだ」と述のべ、今回こんかいの侵攻しんこうを改あらためて正当せいとう化かしました。そのうえで「特別とくべつな軍事ぐんじ作戦さくせんは予定よていどおり、計画けいかくどおりに進すすんでいる。すべての任務にんむが成功裏せいこうりに完了かんりょうしている」と述のべ、軍事ぐんじ作戦さくせんは順調じゅんちょうに進すすんでいると強調きょうちょうしました。

米べい国防こくぼう総省そうしょう高官こうかんキエフなどで激はげしい爆撃ばくげき

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは3日にち、ロシア軍ぐんの激はげしい爆撃ばくげきを受うけているウクライナの都市としとして首都しゅとキエフと第だい2の都市としハリコフ、それに北部ほくぶのチェルニヒウを挙あげました。

ロシア軍ぐんに掌握しょうあくされたと一部いちぶで伝つたえられる南部なんぶの都市としヘルソンについては「現地げんちでは戦闘せんとうが続つづいており陥落かんらくしたと言いうのはまだ早はやい」と述のべました。そして首都しゅとキエフに向むけて南下なんかしているロシア軍ぐんの部隊ぶたいについては「動うごきが停滞ていたいしている」と指摘してきし、キエフから北きたにおよそ25キロ離はなれた場所ばしょに引き続ひきつづきとどまっているとの認識にんしきを示しめしました。

2回かい目めの交渉こうしょう戦闘せんとう地域ちいきの住民じゅうみんの避難ひなんルート設置せっち方針ほうしんで合意ごうい

ロシアとウクライナの停戦ていせんをめぐる2回かい目めの交渉こうしょうが3日にちに行おこなわれ、双方そうほうの代表だいひょう団だんは戦闘せんとう地域ちいきの住民じゅうみんのための避難ひなんルートを設置せっちする方針ほうしんで合意ごういしたと明あきらかにしました。ただロシア軍ぐんはウクライナ各地かくちで攻勢こうせいを強つよめていて市民しみんの犠牲ぎせいが増ふえ続つづける中なか、今後こんごの交渉こうしょうで停戦ていせんにつながるかは予断よだんを許ゆるさない情勢じょうせいです。

プーチン大統領だいとうりょう「軍事ぐんじ作戦さくせんの目的もくてきはいかなる場合ばあいでも完遂かんすい」

プーチン大統領だいとうりょうは3日にち、フランスのマクロン大統領だいとうりょうと電話でんわ会談かいだんを行おこないました。ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、プーチン大統領だいとうりょうは停戦ていせんに向むけたウクライナとの交渉こうしょうについて「何なによりも重要じゅうようなことはウクライナの非ひ軍事ぐんじ化かと中立ちゅうりつ的てきな地位ちいであり、これによってロシアに対にたいする脅威きょういがないようにすることだ」と述のべ、ウクライナの「非ひ軍事ぐんじ化か」と「中立ちゅうりつ化か」の要求ようきゅうについてあくまでも妥協だきょうしない姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

そのうえで「特別とくべつな軍事ぐんじ作戦さくせんの目的もくてきはいかなる場合ばあいでも完遂かんすいされる。交渉こうしょうを長引ながびかせて時間じかんを稼かせごうとする試こころみは、ウクライナに対にたいしてさらなる要求ようきゅうを突つきつけることになるだけだ」と述のべました。

カナダロシアとベラルーシからの輸入ゆにゅう品ひんに35％の関税かんぜい

カナダ政府せいふは3日にち、ロシアとその同盟どうめい関係かんけいにあるベラルーシからの輸入ゆにゅう品ひんにそれぞれ35％の関税かんぜいをかけると発表はっぴょうしました。新あらたな制裁せいさい措置そちとしてほかの貿易ぼうえき相手あいて国こくと同おなじ地位ちいを与あたえる最恵国さいけいこく待遇たいぐうを取り消とりけすことを決きめたためで、カナダのフリーランド副ふく首相しゅしょうは同盟どうめい国こくなどに対にたいして同様どうようの対応たいおうをとるよう呼よびかけています。

EU ウクライナから避難ひなんしてきた人ひとたちの支援しえん強化きょうかで合意ごうい

EUはウクライナからEU域内いきないに避難ひなんしてきた人ひとたちの避難ひなん生活せいかつが長引ながびくことも想定そうていし、就労しゅうろうや就学しゅうがくを認みとめるなど支援しえんを強化きょうかすることで合意ごういしました。

具体ぐたい的てきにはウクライナ国籍こくせきの人ひとは原則げんそく、90日にち以内いないであればビザなしでEU域内いきないに滞在たいざいできますが、今回こんかいの措置そちによって90日にちを超こえても滞在たいざいが可能かのうになるほか、就労しゅうろうや就学しゅうがくが認みとめられ医療いりょうなども受うけられるようになります。適用てきよう期間きかんは1年ねんで延長えんちょうも可能かのうだとしています。

ウクライナ北部ほくぶチェルニヒウで空爆くうばく少すくなくとも33人にん死亡しぼう

ウクライナの非常ひじょう事態じたい庁ちょうは3日にち、北部ほくぶのチェルニヒウでロシア軍ぐんによる空爆くうばくで少すくなくとも33人にんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。現地げんちの映像えいぞうからは集合しゅうごう住宅じゅうたくとみられる建物たてものが大おおきく壊こわれ、炎ほのおや黒くろい煙けむりが出でている様子ようすや学校がっこうの窓まどガラスが割われている様子ようすが確認かくにんできます。

IEAが10項目こうもくの提言ていげん発表はっぴょう

IEA＝国際こくさいエネルギー機関きかんによりますと、EUは輸入ゆにゅうする天然てんねんガスの45％をロシアに依存いぞんしていますが、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけた欧米おうべいの経済けいざい制裁せいさいでロシアからのガスの調達ちょうたつは困難こんなんになるという懸念けねんが一層いっそう強つよまっています。このためIEAは次つぎの冬ふゆがくるまでにロシアのガスへの依存いぞんを減へらすべきだとして、今後こんごロシアとの新規しんきの契約けいやくを交かわさないことやロシア以外いがいの調達ちょうたつ先さきを見みつけることなど10項目こうもくにわたる具体ぐたい的てきな提言ていげんを発表はっぴょうしました。

提言ていげんには省エネしょうえねや再生さいせい可能かのうエネルギーの普及ふきゅうの加速かそく、それに原発げんぱつを最大限さいだいげん活用かつようすることなども盛り込もりこんでおり、こうした取り組とりくみでロシアからの輸入ゆにゅうを3分ぶんの1以上いじょう減へらすことができるとしています。

ヨーロッパ天然てんねんガスの指標しひょう価格かかく上昇じょうしょう

ヨーロッパでは3日にち「オランダTTF」と呼よばれる天然てんねんガスの指標しひょう価格かかくが前日ぜんじつの終値おわりねから一時いちじおよそ15％高たかい1メガワットアワー当あたり199ユーロまで値上ねあがりしました。これはこれまでで最もっとも高たかく、去年きょねんの同おなじ時期じきに比くらべて10倍ばい以上いじょうの水準すいじゅんです。

背景はいけいにはEUにとって天然てんねんガスの最大さいだいの調達ちょうたつ先さきであるロシアが厳きびしい経済けいざい制裁せいさいを受うけ供給きょうきゅうが滞とどこおる懸念けねんが一段いちだんと強つよまったことがあります。エネルギー価格かかくの高騰こうとうはすでに歴史れきし的てきな水準すいじゅんにあるインフレをさらに加速かそくさせる可能かのう性せいがあり市民しみんの間まで不安ふあんが高たかまっています。

バングラデシュ船籍せんせき貨物かもつ船せん砲撃ほうげき受うけ1人にん死亡しぼう

バングラデシュ政府せいふによりますと、黒海こっかいに面めんしたウクライナ南部なんぶの港みなとに停泊ていはくしていたバングラデシュ船籍せんせきの貨物かもつ船せんが2日にち、砲撃ほうげきを受うけ、バングラデシュ人じんの乗組のりくみ員いん29人にんのうち1人にんが死亡しぼうしたということです。ロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんの戦闘せんとうに巻き込まきこまれたとしていますが、どちら側がわからの砲撃ほうげきだったのかは分わかっていないとしています。

一方いっぽう、バングラデシュにあるロシア大使館たいしかんは経緯けいいを調査ちょうさ中ちゅうだとしたうえで「深ふかい哀悼あいとうの意いを表ひょうする。ロシア側がわは船ふねが安全あんぜんに出港しゅっこうできるようあらゆる努力どりょくを払はらっている」とコメントしています。

ヘルソン州しゅう知事ちじ「州しゅう庁舎ちょうしゃ完全かんぜんに占領せんりょうされた」

クリミア半島くりみあはんとうに隣接りんせつするウクライナ南部なんぶのヘルソン州しゅうの知事ちじは3日にち、自身じしんのフェイスブックに「ヘルソン」と投稿とうこうしました。これについてフランスのAFP通信つうしんは「ロシアの侵攻しんこうによるウクライナの主要しゅよう都市としの陥落かんらくは、はじめてだ」として、ヘルソン州しゅうの州都しゅうとヘルソンが陥落かんらくしたと伝つたえています。

ヘルソンは人口じんこうおよそ30万まんの都市としで、ロシア軍ぐんによる主要しゅような攻撃こうげき対象たいしょうの1つとなっていました。