国連総会の
緊急特別会合で、ウクライナへの
軍事侵攻をめぐって、ロシアを
非難し、
軍の
即時撤退などを
求める決議案の
採決を
棄権したことについて、
中国外務省は「
中国が
一貫して
堅持してきた
立場や
主張と
一致せず、やむをえなかった」と
釈明しました。
アメリカ・ニューヨークの国連本部では、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐる国連総会の緊急特別会合が2日、行われ、ロシアを非難し、軍の即時撤退などを求める決議案が、欧米や日本など141か国の賛成多数で採択されましたが、ロシアなど5か国が反対し、中国など35か国が棄権しました。
決議案の採決を棄権したことについて中国外務省の汪文斌報道官は、3日の記者会見で「事前に加盟国全体で十分な協議が行われなかったほか、政治的解決の推進や外交的努力を強化する緊急性も強調されておらず、中国が一貫して堅持してきた立場や主張と一致せず、やむをえず棄権した」と述べて釈明しました。
中国としては、棄権した責任はみずからにないと強調して、批判をかわしたいものとみられます。
一方で「対話と協議を通じてウクライナ問題の全面的な解決を目指すよう求める」と述べ、話し合いによる解決を改めて促しました。