日本新聞: 安倍元首相一周忌法要営まれる政財界の関係者などが参列

安倍あべ元もと首相しゅしょう一いち周忌しゅうき法要ほうよう営いとなまれる政財界せいざいかいの関係かんけい者しゃなどが参列さんれつ

Jul 8, 2023 16:07 6

Furigana

安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが選挙せんきょの応援おうえん演説えんぜつ中ちゅうに銃撃じゅうげきされて亡なくなってから8日にちで1年ねんです。東京とうきょう都内とないで、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんをはじめ、政財界せいざいかいの関係かんけい者しゃなどが参列さんれつし、一いち周忌しゅうきの法要ほうようが営いとなまれました。

また奈良なら市しの現場げんば近ちかくには献花けんか台だいが設もうけられ、午前ごぜん中ちゅうから多おおくの人ひとが花はなを手向たむけています。

安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが去年きょねん7月つき、奈良なら市しで参議院さんぎいん選挙せんきょの応援おうえん演説えんぜつ中ちゅうに銃撃じゅうげきされ、亡なくなってから1年ねんとなる8日にち、東京とうきょう港みなと区くの増上寺ぞうじょうじで午前ごぜん中ちゅう、一いち周忌しゅうきの法要ほうようが営いとなまれました。

法要ほうようには、安倍あべ氏しの昭恵あきえ夫人ふじんをはじめ、親族しんぞくのほか、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんや自民党じみんとうの茂木もぎ幹事かんじ長ちょう、安倍あべ氏しが会長かいちょうを務つとめていた安倍あべ派はの国会こっかい議員ぎいん、それに経済けいざい界かいの関係かんけい者しゃなどが参列さんれつし、故人こじんをしのびました。

午後ごごからは増上寺ぞうじょうじに一般いっぱん向むけの献花けんか台だいが設もうけられ、訪おとずれた人ひとたちが次々つぎつぎと花はなを手向たむけて静しずかに手てを合あわせていました。

献花けんか台だいの周辺しゅうへんには安倍あべ氏しの生前せいぜんの活動かつどうを紹介しょうかいするパネルが置おかれ、大勢たいせいの人ひとたちが足あしを止とめて見入みいったり、スマートフォンで写真しゃしんを撮とったりしていました。

埼玉さいたま県けん川口かわぐち市しの50代だいの男性だんせいは「去年きょねんの国葬こくそうの時ときにも献花けんかをしましたが、当時とうじのショックは今いまも残のこっています。日本にっぽんの存在そんざい感かんを高たかめるために力ちからを尽つくし、大変たいへんな思おもいもあったでしょうから、少すこしでも安やすらかに眠ねむってほしい」と話はなしていました。

東京とうきょう文京ぶんきょう区くの20代だいの男性だんせいは「事件じけんから1年ねんが経たち、志こころざし半なかばで倒たおれた安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんに改あらためて哀悼あいとうの意いを示しめしたいと考かんがえて来きました」と話はなしていました。

会場かいじょう周辺しゅうへんには、多おおくの警察官けいさつかんが配置はいちされ、一般いっぱんの献花けんか者しゃには入り口いりくちで手荷物てにもつ検査けんさが行おこなわれるなど、厳重げんじゅうな警備けいびが行おこなわれていました。

奈良なら市しの現場げんば近ちかくには献花けんか台だい多おおくの人ひとが花はなを手向たむける

現場げんば近ちかくには自民党じみんとうの有志ゆうしらによる献花けんか台だいが設もうけられ、多おおくの人ひとが花はなを手向たむけ、静しずかに手てを合あわせていました。

事件じけんが起おきた午前ごぜん11時半じはんすぎには、訪おとずれた多おおくの人ひとが現場げんばに向むかって黙もくとうをしました。周辺しゅうへんでは制服せいふく姿すがたの警察官けいさつかんが巡回じゅんかいしてトラブルなどの警戒けいかいにあたりました。

現場げんば近ちかくで手てを合あわせた20代だいの会社かいしゃ員いんの男性だんせいは、「事件じけんからもう1年ねんもたったのかという気持きもちです。安倍あべさんは日本にっぽんを変かえてくれた人ひとだと思おもっていて、お疲れ様おつかれさまという言葉ことばをかけてあげたいです。もっと警備けいびを厳重げんじゅうにして安全あんぜんな国くにになってほしいです」と話はなしていました。

安倍あべ元もと首相しゅしょうの地元じもと山口やまぐち下関しものせきでも追悼ついとうの神事しんじ

安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが毎年まいとし、年始ねんしに訪おとずれていた山口やまぐち県けん下関しものせき市しの赤間あかま神宮じんぐうには、安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんの遺影いえいと祭壇さいだんが設置せっちされ、神事しんじには神職しんしょくと地元じもとの人ひとなど8人にんが参列さんれつしました。神職しんしょくが祝詞のりとをあげると、参列さんれつした人ひとたちは頭あたまを下さげて安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんをしのんでいました。

長年ながねん、安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんと親交しんこうがあった赤間あかま神宮じんぐうの水野みずの大だい直ちょく宮司ぐうじは「あっという間あっというまの1年ねんでした。話はなしたくても話はなせない寂さびしさを感かんじます。これからの日本にっぽんをつくる大切たいせつな人物じんぶつを亡なくしたといまも喪失そうしつ感かんがあります」と話はなしていました。

一方いっぽう、自民党じみんとう下関しものせき支部しぶには献花けんか台だいが設もうけられ、地元じもとの人ひとたちが次々つぎつぎに花束はなたばを持もって訪おとずれ、遺影いえいの前まえで手てを合あわせていました。

訪おとずれた50代だいの女性じょせいは「ふだん夏なつには下関しものせきに帰かえってこられていたので、いまでもお会あいできるんじゃないか、という気きがしています。地元じもとではポスターも減へっていて、ひと目ひとめお顔かおを拝見はいけんしようと献花けんかにきました」と話はなしていました。

山上さんじょう被告ひこくの初はつ公判こうはん来年らいねん以降いこうになる見通みとおし

安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが銃撃じゅうげきされて死亡しぼうした事件じけんでは、無職むしょくの山上やまがみ徹也てつや被告ひこく（42）が殺人さつじんや銃刀じゅうとう法ほう違反いはんなどの罪つみで起訴きそされています。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと、山上さんじょう被告ひこくは、捜査そうさ段階だんかいの調しらべに対にたいし、母親ははおやが多額たがくの献金けんきんをしていた「世界せかい平和へいわ統一とういつ家庭かてい連合れんごう」、旧きゅう統一とういつ教会きょうかいに恨うらみを募つのらせた末すえ、事件じけんを起おこしたなどと供述きょうじゅつしたということです。