日本新聞: 美容医療 “受付スタッフが施術”のケースも厚労省の被害調査

美容びよう医療いりょう “受付うけつけスタッフが施術しじゅつ”のケースも厚あつ労ろう省しょうの被害ひがい調査ちょうさ

Oct 19, 2024 07:10

Furigana

健康けんこう被害ひがいの相談そうだんが増加ぞうかする美容びよう医療いりょうについて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうが何なんらかのトラブルを経験けいけんした患者かんじゃを調査ちょうさしたところ、カウンセラーや受け付うけつけのスタッフから施術しじゅつを受うけたというケースが一いち定数ていすうあったことがわかりました。

脱毛だつもうや脂肪しぼう吸引きゅういんなどの美容びよう医療いりょうは若者わかものを中心ちゅうしんにニーズが高たかまっている一方いっぽう、健康けんこう被害ひがいなどの相談そうだんが増加ぞうかしていて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは専門せんもん家かなどの検討けんとう会かいで対策たいさくを議論ぎろんしています。

18日にちは、美容びよう医療いりょうを受うけて何なんらかのトラブルを経験けいけんした600人にんの患者かんじゃに、厚生こうせい労働ろうどう省しょうが民間みんかんの研究所けんきゅうじょに委託いたくして行いった実態じったい調査ちょうさの結果けっかが報告ほうこくされました。

それによりますと美容びよう医療いりょうの施術しじゅつを誰だれから受うけたか尋たずねたところ、医師いしは57.5％で、カウンセラーが13.8％、さらに受け付うけつけのスタッフだったという人ひとは6.3％いました。

また、トラブルを経験けいけんした人ひとのおよそ40％は、施術しじゅつ後ごに合併症がっぺいしょうや後遺症こういしょうに陥おちいり、中なかには骨折こっせつや輸血ゆけつが必要ひつようなほどの出血しゅっけつを経験けいけんしたという人ひともいました。

こうした実態じったいなどを踏ふまえて厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、美容びよう医療いりょうを行おこなうクリニックなどを対象たいしょうに安全あんぜん管理かんりを適切てきせつに行いっているかどうか、年としに1度ど、都道とどう府県ふけんなどの自治体じちたいに報告ほうこくするよう義務ぎむづける方針ほうしんを検討けんとう会かいで示しめしました。