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JLPT N2 – Reading Exercise 70

JLPT N2 – Reading Exercise 70

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Kyoto temple at sunset

JLPT N2

#203

JLPT N2 – Reading Exercise 70



この話はなしをする前まえに、「時間じかんというものは作つくることができない」という、あたり前まえのことを言いっておきたい。1日いちにちが24時間にじゅうよじかんであることを変かえることはできない。

睡眠時間すいみんじかんを削けずればいいと言いう人ひともいるだろう。必要ひつような睡眠時間すいみんじかんは個人差こじんさがあるうえに、無理むりをすると苦痛くつうも大おおきい。楽たのしいことをするために睡眠時間すいみんじかんを削けずるのはそれほど苦くるにならないものだけれども、勉強べんきょうのために睡眠時間すいみんじかんを削けずるなど、(1)なかなかできるものではない。

では、どうすれば時間じかんができるのか。おおむね二つふたつの方法ほうほうがある。

ひとつは、自分じぶんにとっての「ムダな時間じかんを減へらす」ことだ。大学だいがくに受うかるための時間じかんが必要ひつようならば、それに関係かんけいのない時間じかんを減へらせばいい。これは必かならずしも、食事しょくじや入浴にゅうよくの時間じかんを削けずれというわけではない。(2)あたり前まえのように過すごしているムダな時間じかんをなくせばいいのだ。

(中略ちゅうりゃく)

1日いちにち1時間いちじかんはテレビを見みてもいいというような、ある程度ていどの娯楽ごらくは許ゆるされるだろう。でも、どれもこれも十分じゅうぶんな時間じかんをとるのは、とうてい無理むりな話はなしだ。だから、どうしても自分じぶんにとって捨すてられないことや捨すてられない時間じかんを二つふたつか三つみっつに絞しぼり、それ以外いがいは削けずちなければならない。

時間じかんを増ふやす二つ目ふたつめの方法ほうほうは、(3)「時間じかんの密度みつどを上あげる」ことである。時間じかんの密度みつどを上あげるということは、1時間いちじかんで5ページごぺーじ勉強べんきょうするのと10ページじゅっぺーじ勉強べんきょうするのとでは、時間じかんの密度みつどが倍ばいもちがうということだ。前まえにも言いったように、勉強べんきょうをやっていないのに「できる」人ひとは、時間的じかんてきに多おおく勉強べんきょうしていないだけで、人ひとの何倍なんばいものスピードで十分じゅうぶんな勉強量べんきょうりょうをこなしているはずだ。

ここで浮上ふじょうしてくるのが、(4)一見いっけんムダに見みえる時間じかんの効用こうようである。1時間いちじかんだけはテレビを見みる、彼女かのじょと電話でんわで話はなすなど何なんでもいいのだが「遊あそび」があることで残のこりの2、3時間に、さんじかんの密度みつどがアップするなら、それはムダな時間じかんではなく投資とうしの時間じかんということになる。

(___5ご___)、時間じかんをうまく使つかうには、自分じぶんであれこれと試ためしながち、こうしたほうが能率のうりつが上あがる、これは時間じかんのムダだ、ということを知しっていく必要ひつようがある。自分じぶんで試ためしつつ、どうやったら時間じかんの密度みつどを上あげられるか、何なにがムダで何なにがムダでないかを判断はんだんできるようになれば、時間じかんを増ふやすことができるようになる。そして、一度いちどこういう能力のうりょくを身みにつけておけば、一生いっしょう、時間じかんをうまく使つかえる人ひとになれぬのである。

(和田わだ秀樹ひでき『まじめすぎる君きみたちへ』による)

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