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直る

(1)正常な状態になる。 もとのよい状態に戻る。 (ア)修理・修繕されて機能を回復する。 「故障が~・る」(イ)誤りが訂正される。 「誤植が~・る」(ウ)よくない状態が改まる。 「悪い癖が~・らない」「運もやうやく~・りしにや/当世書生気質(逍遥)」(エ)そこなわれていたものが回復する。 「機嫌が~・る」「今日は日の気色も~・れり/源氏(帚木)」(オ)罪が許される。 「事~・りて京に上りて/千載(雑中詞)」 (2)人や物がしかるべき地位・場所におさまる。 (ア)席に着く。 すわる。 「座に~・る」「急ぎ本堂へ~・りますると/怪談牡丹灯籠(円朝)」(イ)妾(メカケ)などが正妻になる。 また, 人のあとを継いでその地位を占める。 「姉威能(イノ)の跡に~・る五百(イオ)だからと云ふので/渋江抽斎(鴎外)」(ウ)一段階上の席に移る。 「(劇場で)一等席に~・る」 (3)もとの姿勢に戻る。 → なおれ(感) (4)「死ぬ」の忌み詞。 [延喜式(斎宮寮)] 〔「直す」に対する自動詞〕

治る

〔「直(ナオ)る」と同源〕 病気やけががよくなって, もとの健康な状態に戻る。 「風邪が~・る」「けがが~・る」「身など~・りもてゆく/蜻蛉(上)」

花の顔

(1)咲いている花の姿。 「昨日見し~とてけさ見れば/後撰(春下)」 (2)花のように美しい顔。 花のかんばせ。 「まだ見ぬ~を見るかな/源氏(若紫)」

大殿

(1)貴人の御殿。 (ア)立派な宮殿。 「仕へ奉らむといつはりて~を作り/古事記(中訓)」(イ)宮殿の正殿。 「~の対になむ迎へてむ/浜松中納言 3」(ウ)貴人の邸宅・居室。 「おぼし乱るる事どもありて~には絶え間おきつつ/源氏(夕顔)」 (2)人に対する敬称。 (ア)大臣に対する敬称。 「かかる御ともに歩かむ人は, ~(=藤原道長)にも申さむ/和泉式部日記」(イ)年配の男性, 年上の男性に対する敬称。 当主に対してその父をいう場合と, 跡継ぎに対して当主をいう場合がある。 ⇔ 若殿 「~は…きられさせ給ひ候ひき/保元(下・古活字本)」

鳴門

(1)潮の干満の際, 潮流が渦巻いて鳴りとどろく瀬戸。 「これやこの名に負ふ~の渦潮に/万葉 3638」 (2)「鳴門巻き」の略。 (3)渦巻き状の切り口を見せる料理に付ける名。

鳴戸

(1)潮の干満の際, 潮流が渦巻いて鳴りとどろく瀬戸。 「これやこの名に負ふ~の渦潮に/万葉 3638」 (2)「鳴門巻き」の略。 (3)渦巻き状の切り口を見せる料理に付ける名。

となると

(連語) ※一※(接続助詞的に用いて)成り行き・条件をとりあげてその結果を示す。 …ということになると。 「解散~, 総選挙だ」 ※二※(接続詞的に用いて)そういうことになると。 「一週間で仕上げるのか, ~もっと人手がいる」

融

能の一。 世阿弥作。 五番目物。 古名「塩竈(シオガマ)」。 旅の僧が六条河原の院の廃墟で休んでいると, 汐汲みの老人が現れ, ここは源融(ミナモトノトオル)が奥州塩竈の地を模して作った庭であると語り, 景色を賞し, 古事を語って消え失せる。 僧がまどろむと, 夢に融大臣が現れて舞い, 夜明けとともに消える。

融

⇒ 源融

通る

(1)通行・通過する。 (ア)ある通路・地点を経由して, 人・物・乗り物が移動する。 「大勢の人がぞろぞろ~・る」「道路の右側を~・る」「船が海峡を~・る」「高圧の電流が~・っている」(イ)人などが移動する道すじが通じている。 「林の中を~・っている道」「鉄道が~・る」(ウ)人が外から室内に入る。 「どうぞ奥へお~・り下さい」(エ)穴や狭い所へ物が入って, 向こう側へ抜ける。 「糸が太くて針穴を~・らない」「風がよく~・る部屋」「食べ物がのどを~・らない」 (2)(「透る」とも書く)光線・液体などが物の内部や裏側まで達する。 「樹木がしげって, 光が~・らない」「雨が下着まで~・る」「山気冷然として膚(ハダエ)に~・れり/伊沢蘭軒(鴎外)」「内は大殿油, ほのかに物より~・りて見ゆるを/源氏(澪標)」 (3)(「徹る」とも書く)声や音が遠くまで伝わる。 「よく~・る声」「(横笛ヲ)雲居に~・るばかり, 吹きたてたり/源氏(梅枝)」 (4)試験・審査などに合格する。 「予選を~・る」「予算案が議会を~・る」 (5)通用する。 (ア)意見や主張が認められる。 「原告の主張が~・る」「そんな屁理屈は~・らない」「無理が~・れば道理がひっこむ」(イ)世間に受け入れられて通用する。 また, 広く世間に知れわたっている。 「彼は正義派で~・っている」「名の~・った人」「苦沙弥先生が君子でも~・らん事はない/吾輩は猫である(漱石)」 (6)話の筋道などが論理的に整っている。 「意味が~・らない」「筋が~・っている」 (7)物の筋が整っている。 「鼻筋が~・っている」「柾目(マサメ)の~・った材木」 (8)先方に意向が伝わる。 「先方に話が~・っていない」 (9)物事に通じている。 物わかりがよい。 「親仁もそれほど~・らぬでもない/浮世草子・好色旅日記」 (10)動詞の連用形に付いて, すっかり…する, の意を表す。 「(明障子ガ)すすけ~・りたること, いつの世に張りたりともみえず/宇治拾遺 5」 〔「通す」に対する自動詞〕 ‖可能‖ とおれる

大人

(1)十分に成長して, 一人前になった人。 成人。 ⇔ こども 「~になる」 (2)考え方や態度が一人前であること。 青少年が老成していること。 「年は若いが, なかなか~だ」「君の考えもだいぶ~になったね」 (3)元服をすませた人。 成人。 「~になり給ひて後は, ありしやうに, 御簾(ミス)の内にも入れ給はず/源氏(桐壺)」

七七日

⇒ なななぬか(七七日)

野中

姓氏の一。

野中

野原の中。 「~の一軒家」

篦中

篦の中ほど。 矢柄のまんなか。

七日

〔「なぬか」の転〕 (1)月の七番目の日。 なぬか。 (2)七つの日数。 七日間。 なぬか。

御昼成る

〔女房詞〕 おめざめになる。 お起きになる。 おひんなる。 「暁, ~・りて御聴聞/御湯殿上(永禄三)」

御昼成る

「おひんなる」に同じ。 「旦那様, ~・つてでござりますか/人情本・玉襷」

各々

※一※ (名) (1)(人間について)ひとりひとり。 めいめい。 各自。 「~の義務」「~一つずつ持つ」 (2)(事物について)ひとつひとつ。 それぞれ。 各個。 「~の条項を参照する」 ※二※ (代) 二人称。 多人数に向かって呼びかける語。 皆さん。 「これ御覧ぜよ, ~/平家 3」

各

※一※ (名) (1)(人間について)ひとりひとり。 めいめい。 各自。 「~の義務」「~一つずつ持つ」 (2)(事物について)ひとつひとつ。 それぞれ。 各個。 「~の条項を参照する」 ※二※ (代) 二人称。 多人数に向かって呼びかける語。 皆さん。 「これ御覧ぜよ, ~/平家 3」