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虻

アブの古名。 「手腓(タコムラ)に~かきつき/古事記(下)」

編む

(1)糸・竹・髪の毛など細長い物を, 結び合わせたりからみ合わせたりして, 一つの形ある物を作り上げる。 「毛糸を~・む」「竹でかごを~・む」 (2)文章を集めて本を作る。 編集する。 「論集を~・む」 (3)いくつかの物をまとめて一つに組織化する。 編成する。 「軍団を~・み, 将校を撰ましめ/経国美談(竜渓)」 ‖可能‖ あめる

足組む

足を組んで座る。 あぐらをかく。 「~・むとも寝まるとも, 心まかせに打ちくつろぎて語りめせ/読本・双蝶記」

集む

⇒ あつめる

倦む

物事に行きづまって, どうにもしようがなくなる。 また, もてあます。 あぐねる。 現代では動詞の連用形の下に付いて用いられることが多い。 「攻め~・む」「考え~・む」「神曲の大いなる二巻には, 我ほと~・みしが/即興詩人(鴎外)」

諫む

いさめる。 忠告する。 「便(タヤス)く~・むること得まじ/日本書紀(垂仁訓)」

麦秋

「麦秋(バクシユウ)」を訓読みした語。 麦の秋。 ﹝季﹞夏。 「~に好くある薄曇の日であつた/阿部一族(鴎外)」

明らむ

※一※ (動マ四) 物事があきらかになる。 確かめられる。 「おぼつかなさの, ~・むかたなし/たまきはる」 ※二※ (動マ下二) ⇒ あきらめる

胸当て

「むねあて(胸当)」に同じ。

明らむ

夜が明けて, 空が明るくなる。 「空が~・む」

温む

⇒ あたためる

暖む

⇒ あたためる

胸当て

〔「むなあて」とも〕 (1)汚れなどを防ぐために胸のあたりに当てる布。 作業衣や子供の服などにつけることが多い。 (2)胸のところにつける鎧(ヨロイ)。 日本の鎧にはない。 胸甲。 (3)火事装束の部分の称。 胸をおおうもの。 (4)推量すること。 心当て。 「思ひの外~の違ひ/浮世草子・新色五巻書」

赤らむ

※一※ (動マ五[四]) (1)ちょっと赤くなる。 赤みを帯びる。 「桜のつぼみが~・む」 (2)(興奮・恥ずかしさなどで)顔色が赤くなる。 「恥ずかしさに顔も~・む思いをする」 ※二※ (動マ下二) ⇒ あからめる

むむ

(感) (1)感心したり驚いたり言葉につまったときなどに発する語。 「~, これは何だ」 (2)含み笑いの声を表す語。 ふふ。 うふふ。 「ただ~とうち笑ひて/源氏(末摘花)」 (3)相手の言葉に同意するときに発する語。 そうかそうか。 うんうん。 「~そなたは終(ツイ)に見ぬか/浄瑠璃・生玉心中(中)」

崩る

神として天に昇る。 貴人が死ぬ。 かむのぼる。 「歌ひ竟(オ)ふる即ち~・りましき/古事記(中訓)」

神上がる

神として天に昇る。 貴人が死ぬ。 かむのぼる。 「歌ひ竟(オ)ふる即ち~・りましき/古事記(中訓)」

六

(1)ろく。 名詞の上に付けて, 複合語を作る。 「~月」 (2)ろく。 むっつ。 数を数えるときに使う。 「いつ, ~, なな, や」

身

「み(身)」の古形。 「むかわり」「むくろ」など複合した形でみられる。

む

(助動) 〔中古の半ば以降, 発音が mu から m となり, さらに n に変わったので, 後世「ん」とも書かれる〕 推量の助動詞。 活用語の未然形に付く。 (1)目前にないこと, まだ実現していないことについて予想し推量する意を表す。 …であるだろう。 …だろう。 「現(ウツツ)にも夢にも我は思はずき古りたる君にここに逢は〈む〉とは/万葉2601」「我が背子が国へましなばほととぎす鳴か〈む〉五月(サツキ)はさぶしけむかも/万葉 3996」 (2)話し手自身の意志や決意を表す。 …するつもりだ。 …するようにしよう。 「見れど飽かぬ吉野の川の常滑(トコナメ)の絶ゆる事なくまたかへり見〈む〉/万葉 37」「弓矢を取り立て〈む〉とすれども, 手に力もなくなりて, 萎えかかりたり/竹取」 (3)相手や第三者の行為を勧誘し, 期待する意を表す。 …してくれ。 …してもらいたい。 …すればよい。 「逢ひ難き君に逢へる夜(ヨ)ほととぎす他(アタ)し時ゆは今こそ鳴か〈め〉/万葉 1947」「若宮など生ひ出で給はば, さるべきついでもありなむ。 命長くとこそ思ひ念ぜ〈め〉/源氏(桐壺)」「子といふものなくてありな〈ん〉/徒然 6」 (4)(連体形を用いて)実現していないことを仮定していうのに用いる。 …であるようなものなら。 …としたら。 「二人して打た〈む〉には, 侍りなむや/枕草子 9」「年五十になるまで, 上手に至らざら〈ん〉芸をば捨つべきなり/徒然 151」 (5)(連体形を用いて)実現が可能だったり予想されたりするとき, 推量する形で婉曲に述べるのに用いる。 「恋しから〈む〉をりをり, 取りいでて見給へ/竹取」「これが花の咲か〈む〉折は来むよ/更級」 〔(1)上代では, 形容詞活用にはその古い未然形語尾「け」に付く。 「大魚(オウオ)よし鮪(シビ)突く海人(アマ)よ其(シ)が離(ア)ればうら恋(コオ)しけ〈む〉鮪突く鮪/古事記(下)」(2)現代語でも文語調の文章の中に「ん」の形で用いられる。 「幸多から〈ん〉ことを祈る」「政治家たら〈ん〉とする者は」「あら〈ん〉限りの力」「まさに出発せ〈ん〉とする時」〕