ある村に、仲良しのおじいさんとおばあさん、それにポチという名前の犬が一緒に暮らしていました。ある日、ポチが不思議な声で鳴きました。「ここを掘れ、ワンワン!」と。地面を掘ってみると、たくさんの輝く小判が出てきたんです!「おばあさん、すごいことになったよ」「ほらほら、今晩は美味しいご馳走を食べましょう」とおばあさんは喜び、村のみんなにもご馳走を分けてあげました。
隣の意地悪なおじいさんが、それを見て羨ましく思いました。「ふん、うらやましいな」と言いながら、ポチを無理やり連れて行きました。「さあ、早く鳴け!」と言ってポチを叩きました。「キャイン」とポチは痛がりながら鳴きましたが、意地悪なおじいさんが掘ったところからは、蛇や毛虫が這い出てきました。「この役立たず!」と言って、おじいさんはポチを叩きました。かわいそうに、ポチは亡くなってしまいました。
優しいおじいさんとおばあさんは、とても悲しみました。「ポチがかわいそうだ」「寂しくないように、お墓に木を植えましょう」と言って、木を植えました。その木はどんどん大きくなりました。ある日、夢の中でポチが現れました。「あの木を使って、お餅を作ってほしい」と。おじいさんとおばあさんはポチの言うとおりにしました。ぺったん、ぺったんとお餅をついていると、なんと小判が出てきました!
それを見た意地悪なおじいさんは、うらやましくて、こっそりと臼を燃やしてしまいました。おじいさんとおばあさんは悲しみながら灰を集めました。すると、風に乗って灰が飛び、枯れた枝に花が咲きました。「枯れ木に花を咲かせよう」とおじいさんは木に登って灰をまきました。すると、あたり一面が美しいピンク色に染まりました。「なんてきれいな桜だ!」と通りかかった大名が感動しました。
大名はおじいさんとおばあさんにご褒美をくれました。それを見ていた意地悪なおじいさんは、「桜を咲かせたのは私です」と嘘をつきましたが、「嘘つきは許せない!」と大名は怒り、意地悪なおじいさんは牢屋に閉じ込められてしまいました。そして、村には美しい桜が咲き誇り、みんなが幸せに暮らしました。