JLPT N3 – Reading Exercise 41

#133

Furigana

つぎの文章ぶんしょうを読よんで、質問しつもんに答こたえなさい。答こたえは、１・２・３・４から最もっともよいものを一つ選えらびなさい。

まず、「何度なんど読よんでも飽あきない」もの、というのが第一だいいち条件じょうけんです。そのためには、「興味きょうみのあるもの」「好すきなもの」を選えらぶといいでしょう。自分じぶんが詳くわしく理解りかいしているジャンルの文章ぶんしょうは、たとえマニアックでも専門せんもん用語ようごが満載まんさいでも、「自分じぶんのもの」にすることができ、生いき生いきと読よむことができるものです。

加くわえて、「自分じぶんに合あったもの」かどうかも意識いしきしましょう。例たとえば、おじいさんの一人ひとり語がたりの体験談たいけんだんは、２０代だいの女性じょせいにとっては身近みぢかに感かんじにくく、理解りかいしづらいかもしれません。また、スピーチなどを使つかう場合ばあいは、「話者わしゃを尊敬そんけいできる」「内容ないように共感きょうかんできる」ものにするといいでしょう。そうでないと途中とちゅうで嫌いやになりますし、納得なっとくしていないものは「伝つたえよう」という気持きもちにもなれません。

物語ものがたりの朗読ろうどくの場合ばあい、時代じだいや文化ぶんか背景はいけいがわかりやすいものの方ほうが、映像えいぞうを頭あたまに描えがく作業さぎょうが容易よういです。私わたしがセミナーなどで日本にほん文学ぶんがくの英訳えいやくをよく朗読ろうどくするのは、日本人にほんじんである私わたしにとって、最もっとも視覚化しかくかしやすく、伝つたえやすい素材そざいだからです。なお、子供こども向むけの物語ものがたりの中なかでも、絵本えほんなどの「もともと絵えが付ついている」文章ぶんしょうは、視覚化しかくかの訓練くんれんにはあまり適てきさないので、絵えが少すくない作品さくひんを選えらぶといいでしょう。