低気圧や前線の影響で、北海道では記録的な大雨となり、釧路地方と十勝地方では線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。発達した雨雲は抜けつつありますが、土砂災害や川の増水・氾濫、低い土地の浸水に警戒するとともに暴風にも警戒が必要です。
北海道 釧路・十勝地方で線状降水帯発生
気象庁によりますと、前線を伴った低気圧の影響で北海道には昨夜から発達した雨雲がかかり、釧路地方と十勝地方には21日午前3時すぎ、線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。
北海道に「顕著な大雨に関する情報」が発表されたのは4年前に情報の運用が始まってから初めてです。
記録的短時間大雨情報 相次ぎ発表
記録的短時間大雨情報も相次いで発表されました。
釧路市音別付近では、レーダーによる解析で午前3時までの1時間におよそ80ミリの猛烈な雨が降ったとみられたほか、胆振地方でも苫小牧市平野部付近と厚真町付近に21日未明、発表されました。
厚真町では午前1時までの6時間雨量が165.5ミリと統計を取り始めてから最も多くなり、平年の9月1か月分を上回る大雨となりました。
このほか、北海道では21日午前にかけての12時間の雨量が
▽釧路市音別二俣で186.5ミリ、
▽白糠町で171ミリ、
▽浦幌町で166.5ミリといずれも統計を取り始めてから最も多くなっています。
北海道では土砂災害の危険度が高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があるほか、氾濫危険水位を超えている川があります。
北海道では発達した雨雲は抜けつつありますが、午前中にかけて局地的に、激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害や川の増水・氾濫、低い土地の浸水に警戒が必要です。
また、北海道では風も強まっていて、午前6時までの3時間の最大瞬間風速は
▽根室市で31.4メートル、
▽浜中町榊町で30メートルちょうど、
▽釧路市で28.1メートルなどとなっています。
21日に予想される最大瞬間風速は35メートルで暴風にも警戒が必要です。
一方、寒冷前線の影響で北日本から西日本にかけての広い範囲で大気の状態が非常に不安定となっていて、気象庁は落雷や竜巻などの激しい突風、それにひょうにも注意するよう呼びかけています。
苫小牧 住宅が浸水も
苫小牧市の勇払地区では水につかった住宅もあり、住人が後片づけに追われていました。
自宅が浸水したという83歳の男性は「夜中に部屋の中のじゅうたんがぬれていて、玄関から水があふれているのに気が付いた。50年、ここに住んでいるが、こんなことは初めてだ」と話していました。
十勝 大樹町の川 茶色く濁った水が音を立てながら流れる
十勝地方の大樹町では、21日午前6時ごろ、町の中心部を流れる歴舟川が増水して、茶色く濁った水がごうごうと音を立てながら流れる様子がみられました。