アメリカ・ニューヨークを訪れている石破総理大臣は国連総会で一般討論演説を行い、安全保障理事会が十分に機能を発揮できていないとして改革を断行すべきだと訴えました。
また、中東情勢をめぐり、イスラエルが「二国家解決」への道を閉ざすさらなる行動をとる場合、パレスチナを国家として承認する可能性を示唆しました。
石破総理は創設80年となる国連について安全保障理事会の常任理事国のロシアがウクライナに侵攻するなど機能を十分に発揮できていないと指摘し、理事国の枠の拡大を含め改革を断行すべきだと訴えました。
中東情勢をめぐっては、パレスチナの国家承認について「『するか否か』ではなく『いつするか』の問題だ」と述べ、イスラエルが「二国家解決」への道を閉ざすさらなる行動をとる場合、承認する可能性を示唆しました。
一方で、パレスチナ側に対しても責任ある統治体制の構築やイスラム組織ハマスによる人質の解放などを強く求めました。
そして結びに、日本は戦後、アジアの人々の寛容の精神に支えられ、世界の恒久平和の実現に力を尽くしてきたと振り返り「分断よりも連帯、対立よりも寛容を。日本はこれからも国際社会とともに歩んでいく」と強調しました。
石破総理は演説で国際社会の分断と対立に強い危機感を示し、ある政府関係者は「1か月以上推こうを重ね強い思いを込めたものだ」と明かしています。
一方、演説に先立って石破総理はトランプ大統領と立ち話をして、これまでの友情と信頼に謝意を示し、日米同盟の重要性は今後も変わらないという考えを伝えました。
石破総理としては最後まで外交を含めて職責を果たし、次の政権に成果を引き継ぎたい考えです。
石破首相 トランプ大統領と立ち話 友情と信頼に謝意
石破総理大臣は訪問先のニューヨークで日本時間の24日午前、トランプ大統領夫妻が主催するレセプションに出席しました。
そして、トランプ大統領と立ち話を行い、みずからが辞任することを踏まえ、これまでの友情と信頼に謝意を示しました。
その上で、世界の平和と繁栄を実現していく上での日米同盟の重要性は今後も変わらないという考えを伝えました。
そして、両首脳は双方の国益に資する形で日米関係が着実かつ前向きに進展しているという認識で一致しました。
また、石破総理大臣はウクライナのゼレンスキー大統領やオーストラリアのアルバニージー首相ら各国の首脳や国際機関のトップとも意見を交わしました。