岐阜県の吉田川には、昔、牛鬼という生き物がいました。牛鬼は、牛のように大きな体で、頭に角がありました。牛鬼は、相撲をとるのが好きでした。しかし、相撲をとる友達がいなくて、寂しく思っていました。
牛鬼は、川を下って村に行きました。村の人と相撲をとりたかったからです。しかし、村の人は牛鬼を見て、びっくりして逃げてしまいました。
牛鬼は、村の人の話を聞きました。村には、新平という大きな男がいました。牛鬼は新平の家に行きました。新平は、牛鬼と相撲をとりました。牛鬼はとてもうれしくて、毎晩新平の家に行きました。しかし、新平は牛鬼より強くて、牛鬼を投げてしまいます。
ある日、牛鬼は新平を怒らせて、もっと激しい相撲をとりたいと思いました。川に大きな岩を落として、新平の田んぼに水が入るようにしました。新平は怒って、牛鬼を家に入れませんでした。
牛鬼は、川の中に入ると、どこかに行ってしまいました。新平は元気がなくなって、亡くなりました。村の人たちは、新平と牛鬼は天国で仲よく相撲をとっていると言いました。