落ちぶれた商人と絵描きが旅の途中で大きな木の下で出会う
商人が身の上話をしている間、絵描きはうたたねして、不思議な夢を見た
山を越えて長者の住む屋敷の庭に白い花の咲く椿の木があり、そのそばに一匹のあぶがいて、その木の根を掘ると黄金がたくさん入った瓶がでてきたという夢だった
商人は絵描きにその夢を買うと言って、お金を渡した
商人は夢の通りの屋敷にたどり着くが、椿の木はたくさんあったが、花は咲いていない
そこで商人はその屋敷に住み込みで働くことにした
ようやく春になり、椿の花が咲いたが、すべて赤い花だった
次の年まで待つと赤い花の中に一本だけ白い花が咲いている椿の木があり、一匹のあぶが飛んでいた
その根元を掘ると夢の通りに黄金の入った壺がでてきた
商人はそのお金を屋敷の主人と半分ずつわけ、それを元に商売をして大成功した