日本新闻: 息子の供養 - Todaii: Easy Japanese

息子むすこの供養くよう

為兒子舉行追思會

昔むかしある所ところに、怠なまけ者もので大酒飲おおざけのみの男おとこがいた

從前，有一個人，他很懶，喝了很多酒。

男おとこには息子むすこが一人ひとりいたが、病気びょうきでその子こを亡なくしていた

該男子有一個兒子，但因病去世。

しかし、父親ちちおやは息子むすこが亡なくなっても、相変あいかわらず怠なまけ者もので酒さけばかり飲のみ、息子むすこに供そなえ物ものも水みずもあげようとはしなかった

然而，兒子過世後，父親依然懶惰，酗酒，不給兒子任何供品和水。

ある夜よるのこと

一夜

父親ちちおやのもとに、死しんだはずの息子むすこが姿すがたを現あらわした

一個本應死去的兒子出現在父親面前。

息子むすこが家いえを出でて、いずこかへ歩あるいて行いくので、父親ちちおやはその後ごについて行いく事ことにした

兒子離開家往某個地方走，父親決定跟著他走。

息子むすこがとある寺てらの中なかに入はいって行いく

我的兒子去了某座寺廟。

父親ちちおやは、そっと中なかの様子ようすを窺うかがってみた

父親悄悄地往裡面看了一眼。

寺てらの中なかでは死人達しにんたちが宴会えんかいをしているようであった

看起來死者正在寺廟裡舉行聚會。

死人達しにんたちは、家族かぞくの者ものが供そなえてくれたお供そなえ物ものを食たべているらしく、どの死人しにんも美味おいしそうにお供そなえ物ものを食たべたり、酒さけを飲のんだりと賑にぎやかで、宴会えんかいは和気藹わきあいあい々としていた

死者似乎正在吃親人做的供品，聚會現場熱鬧非凡，大家吃著香香的供品，喝著酒。

その宴うたげの中なかには息子むすこの姿すがたもあったが、なぜか息子むすこは宴うたげの中なかに入はいろうとせず、部屋へやの中なかでうずくまり、ただ、他ほかの者もののドンチャン騒さわぎを聞きくまいとするかのように、背せを向むけていた

我的兒子也參加了聚會，但不知為何他不想參加聚會，而是蹲在房間裡，好像不想聽到別人的大聲喧嘩，背對著身子。

どうやらあの世よの世界せかいでは、死者ししゃは身内みうちや友人ゆうじんなどが供そなえてくれた食たべ物ものは食たべることが出来できるのだが、他ほかの者ものに供そなえられた食たべ物ものは食たべることが出来できないらしかった

顯然，死者在來世可以吃親友供奉的食物，但不能吃別人供奉的食物。

そのため、息子むすこは他ほかの死者ししゃから供そなえ物ものを分わけてもらう事ことができず、また、彼かれの父親ちちおやは飲のんだくれてばかりで、供そなえ物ものの一ひとつもあげてこなかったから、息子むすこはあの世よで食たべるものはおろか、飲のむ水みずにすら困こまり果はてて、苦くるしんでいたのであった

結果，兒子無法接受其他死人的供養，而他的父親只給他喝水，從未給過他任何供養，兒子在來世連水都喝不了，更別說吃東西了，他很痛苦，甚至找不到水。

我わが子こがそんなに辛つらい思おもいをしていると知しった父親ちちおやは、涙なみだを流ながして今いままでの自みずからの行おこないを悔くいた

當父親得知孩子受了這麼大的苦時，他流下了眼淚，並對自己至今的行為感到後悔。

それから父親ちちおやは改心かいしんし、あの世よで我わが子こが食たべるものに困こまらぬよう、飲のむ水みずに困こまらぬよう、毎日水まいにちみずや供そなえ物ものを欠かかさず行おこなうようになったということだ

此後，父親改變了主意，開始保證每天提供水和供品，這樣孩子來世就不用擔心食物和水喝了。

息子むすこの供養くよう

祭拜兒子

昔むかしある所ところに、怠なまけ者もので大酒飲おおざけのみの男おとこがいた

往昔某個地方有位既愛喝酒又懶惰的男人

男おとこには息子むすこが一人ひとりいたが、病気びょうきでその子こを亡なくしていた

此男人有位兒子、不過卻因病而往生了

しかし、父親ちちおやは息子むすこが亡なくなっても、相変あいかわらず怠なまけ者もので酒さけばかり飲のみ、息子むすこに供そなえ物ものも水みずもあげようとはしなかった

但是這位父親即使在兒子往生後、仍未改惡習持續怠惰酗酒。從不祭拜兒子、甚至連水也未曾供上。

ある夜よるのこと

某曰夜????

父親ちちおやのもとに、死しんだはずの息子むすこが姿すがたを現あらわした

在父親的跟前、死去的兒子顯現了自己的身影。

息子むすこが家いえを出でて、いずこかへ歩あるいて行いくので、父親ちちおやはその後ごについて行いく事ことにした

兒子的身影從家門出去了、未知要走去哪裡、父親就隨後跟踪。

息子むすこがとある寺てらの中なかに入はいって行いく

兒子進入了某寺院中

父親ちちおやは、そっと中なかの様子ようすを窺うかがってみた

父親就悄悄地窺視當中的樣態。

寺てらの中なかでは死人達しにんたちが宴会えんかいをしているようであった

在寺院中往生的人們是乎在辦著宴會

死人達しにんたちは、家族かぞくの者ものが供そなえてくれたお供そなえ物ものを食たべているらしく、どの死人しにんも美味おいしそうにお供そなえ物ものを食たべたり、酒さけを飲のんだりと賑にぎやかで、宴会えんかいは和気藹わきあいあい々としていた

往生者們、是乎在享用著家族們所帶來的祭品、所有的往生者都邊享用著美食、邊喝著酒、和樂融融。

その宴うたげの中なかには息子むすこの姿すがたもあったが、なぜか息子むすこは宴うたげの中なかに入はいろうとせず、部屋へやの中なかでうずくまり、ただ、他ほかの者もののドンチャン騒さわぎを聞きくまいとするかのように、背せを向むけていた

在那宴會當中也看見了兒子的身影、為何兒子不進入宴????中、而獨自蹲在房間????、背對著、不聽取其他往生者們大聲喧嘩歡樂聲。

どうやらあの世よの世界せかいでは、死者ししゃは身内みうちや友人ゆうじんなどが供そなえてくれた食たべ物ものは食たべることが出来できるのだが、他ほかの者ものに供そなえられた食たべ物ものは食たべることが出来できないらしかった

好像在往生者的世界????、除非是自己的家人或朋友所供奉的祭品才得以食用、他人的供品是不得食用。

そのため、息子むすこは他ほかの死者ししゃから供そなえ物ものを分わけてもらう事ことができず、また、彼かれの父親ちちおやは飲のんだくれてばかりで、供そなえ物ものの一ひとつもあげてこなかったから、息子むすこはあの世よで食たべるものはおろか、飲のむ水みずにすら困こまり果はてて、苦くるしんでいたのであった

因此他的兒子是無法分食他人的供品、更何況他的父親只顧著自己喝酒、從未祭拜過任何供品、他的兒子別說是供品甚至連喝水恐怕也沒得喝、而受著痛苦。

我わが子こがそんなに辛つらい思おもいをしていると知しった父親ちちおやは、涙なみだを流ながして今いままでの自みずからの行おこないを悔くいた

在此父親看著自己的兒子忍受如此的痛苦、不禁流下悔恨的淚水。

それから父親ちちおやは改心かいしんし、あの世よで我わが子こが食たべるものに困こまらぬよう、飲のむ水みずに困こまらぬよう、毎日水まいにちみずや供そなえ物ものを欠かかさず行おこなうようになったということだ

從此父親就悔改、不讓自己的孩子在那世界????因食物、水而感到困頓、每天祭拜供品及供水。