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JLPT N2 – Reading Exercise 19

JLPT N2 – Reading Exercise 19

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JLPT N2 – Reading Exercise 19
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JLPT N2

#152

JLPT N2 – Reading Exercise 19

「スローライフ」という言葉ことばを耳みみにすることが増ふえてきた。忙いそがしい毎日まいにちの中なかで、ただ多おおくのことをこなすことが人生じんせいの充実じゅうじつにつながるとは限かぎらない。むしろ、目めの前まえのひとつひとつの出来事できごとや人ひととのふれあいにじっくりと向むき合あい、その瞬間しゅんかんを深ふかく味あじわうことが、本当ほんとうの意味いみでの豊ゆたかさをもたらすのではないだろうか。

「生いきる」ということは、単たんに時間じかんを消費しょうひすることではない。どれだけ多おおくの経験けいけんを積つんだか、どれだけ多おおくの成果せいかを出だしたかが人生じんせいの価値かちを決きめるのではない。大切たいせつなのは、日々ひびの暮くらしの中なかで自分自身じぶんじしんが何なにを感かんじ、どれほど深ふかく世界せかいを見みつめ、考かんがえ、味あじわったかということである。表面的ひょうめんてきな忙いそがしさや効率こうりつだけを追おい求もとめても、心こころの中なかに残のこるものは少すくない。

では、どうすれば「深ふかく生いきる」ことができるのだろうか。それは、身みの回まわりの小ちいさな変化へんかや自然しぜんの美うつくしさ、人ひととの何気なにげない会話かいわに心こころを留とめ、丁寧ていねいに感かんじ取とることから始はじまる。そして、そのような体験たいけんを重かさねることで、独自どくじの視点してんや新あたらしい発想はっそうが自然しぜんと生うまれてくる。アイデアや創造力そうぞうりょくの源みなもとは、慌あわただしい日々ひびの中なかではなく、静しずかに自分じぶんと向むき合あい、世界せかいを深ふかく味あじわう時間じかんの中なかにあるのだ。

一方いっぽうで、どれほど素晴すばらしい考かんがえや気きづきがあったとしても、それを言葉ことばや行動こうどうとして表現ひょうげんしなければ、他者たしゃに伝つたわることはない。自分じぶんの感かんじたことを丁寧ていねいに表現ひょうげんし、誰だれかと分わかち合あうことで、はじめてその思おもいは現実げんじつのものとなる。つまり、深ふかく生いきることと、それを表現ひょうげんすることは切きり離はなせない関係かんけいにある。どちらか一方いっぽうだけでは、人生じんせいの本当ほんとうの意味いみや価値かちを十分じゅうぶんに実感じっかんすることはできないのである。

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