トイレの神様

Name: トイレの神様
Channel: 植村花菜

6987 視圖

小3の頃からなぜだか
おばあちゃんと暮らしてた
実家の隣だったけど
おばあちゃんと暮らしてた
毎日お手伝いをして
五目並べもした
でもトイレ掃除だけ苦手な私に
おばあちゃんがこう言った
トイレにはそれはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日
キレイにしたら
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで
その日から私はトイレを
ピカピカにし始めた
べっぴんさんに絶対なりたくて
毎日磨いてた
買い物に出かけた時には
二人で鴨なんば食べた
新喜劇録画し損ねたおばあちゃんを
泣いて責めたりもした
トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで
だから毎日
キレイにしたら
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで
少し大人になった私は
おばあちゃんとぶつかった
家族ともうまくやれなくて
居場所がなくなった
休みの日も家に帰らず
彼氏と遊んだりした
五目並べも鴨なんばも二人の間から消えてった
どうしてだろう人は人を傷付け
大切なものをなくしてく
いつも味方を
してくれてたおばあちゃん残してひとりきり家離れた
上京して2年が過ぎて
おばあちゃんが入院した
痩せて細くなってしまった
おばあちゃんに会いに行った
「おばあちゃん、ただいまー！」ってわざと
昔みたいに言ってみたけど
ちょっと話しただけだったのに
「もう帰りー。」って病室を出された
次の日の朝
おばあちゃんは静かに眠りについた
まるでまるで私が来るのを
待っていてくれたように
ちゃんと育ててくれたのに
恩返しもしてないのに
いい孫じゃなかったのにこんな私を待っててくれたんやね
トイレにはそれはそれはキレイな
女神様がいるんやで
おばあちゃんがくれた言葉は今日の私をべっぴんさんにしてくれてるかな
トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで
だから毎日キレイにしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで
気立ての良いお嫁さんになるのが
夢だった私は
今日もせっせとトイレを
ピカピカにする
おばあちゃんおばあちゃんありがとう
おばあちゃんホンマにありがとう

小3の頃からなぜだか

頃

小
おばあちゃんと暮らしてた

暮らす

ばあちゃん
実家の隣だったけど

隣

実家
おばあちゃんと暮らしてた

暮らす

ばあちゃん
毎日お手伝いをして

毎日

お手伝い
五目並べもした

五目並べ
でもトイレ掃除だけ苦手な私に

苦手

掃除

トイレ

私
おばあちゃんがこう言った

言う

ばあちゃん
トイレにはそれはそれはキレイな

キレイ

トイレ
女神様がいるんやで

様

女神
だから毎日

だから

毎日
キレイにしたら

キレイ
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで

なれる

様

みたい

女神

べっぴん
その日から私はトイレを

日

トイレ

私
ピカピカにし始めた

始める

ピカピカ
べっぴんさんに絶対なりたくて

絶対

べっぴん
毎日磨いてた

毎日

磨く
買い物に出かけた時には

時

買い物

出かける
二人で鴨なんば食べた

人

食べる

二

なんば

鴨
新喜劇録画し損ねたおばあちゃんを

新

喜劇

ばあちゃん

損ねる

録画
泣いて責めたりもした

泣く

責める
トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで

様

キレイ

トイレ

女神
だから毎日

だから

毎日
キレイにしたら

キレイ
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで

なれる

様

みたい

女神

べっぴん
少し大人になった私は

大人

少し

私
おばあちゃんとぶつかった

ぶつかる

ばあちゃん
家族ともうまくやれなくて

やれる

うまい

家族
居場所がなくなった

なくなる

居場所
休みの日も家に帰らず

日

家

帰る

休み
彼氏と遊んだりした

遊ぶ

彼氏
五目並べも鴨なんばも二人の間から消えてった

間

人

消える

二

なんば

五目並べ

鴨
どうしてだろう人は人を傷付け

どうして

人

傷付ける
大切なものをなくしてく

なくす

大切
いつも味方を

味方

いつも
してくれてたおばあちゃん残してひとりきり家離れた

くれる

残す

ひとり

離れる

家

ばあちゃん
上京して2年が過ぎて

過ぎる

上京

年
おばあちゃんが入院した

入院

ばあちゃん
痩せて細くなってしまった

痩せる

しまう

細い
おばあちゃんに会いに行った

会う

行く

ばあちゃん
「おばあちゃん、ただいまー！」ってわざと

わざと

ばあちゃん

ただいま
昔みたいに言ってみたけど

昔

言う

みたい
ちょっと話しただけだったのに

ちょっと

話す
「もう帰りー。」って病室を出された

帰る

出す

病室
次の日の朝

日

朝

次
おばあちゃんは静かに眠りについた

静か

眠り

ばあちゃん
まるでまるで私が来るのを

まるで

来る

私
待っていてくれたように

くれる

待つ
ちゃんと育ててくれたのに

くれる

育てる

ちゃんと
恩返しもしてないのに

恩返し
いい孫じゃなかったのにこんな私を待っててくれたんやね

くれる

孫

こんな

待つ

私
トイレにはそれはそれはキレイな

キレイ

トイレ
女神様がいるんやで

様

女神
おばあちゃんがくれた言葉は今日の私をべっぴんさんにしてくれてるかな

くれる

今日

言葉

私

ばあちゃん

べっぴん
トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで

様

キレイ

トイレ

女神
だから毎日キレイにしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで

だから

なれる

様

キレイ

毎日

みたい

女神

べっぴん
気立ての良いお嫁さんになるのが

良い

気立て

嫁さん
夢だった私は

私

夢
今日もせっせとトイレを

今日

トイレ

せっせと
ピカピカにする

ピカピカ
おばあちゃんおばあちゃんありがとう

ありがとう

ばあちゃん
おばあちゃんホンマにありがとう

ホンマに

ありがとう

ばあちゃん