JLPT N2 – Reading Exercise 03
スマートフォンが普及してから、私たちの生活は格段に便利になった。
便利にはなったが、それが本当に良いことなのか、時々考えることがある。
スマートフォンを使うことで、世界中の人と簡単につながることができる。しかし、その一方で、ふとした瞬間に静かな時間がなくなっていることに気づく。以前は、何もせずにぼんやりと考えごとをしたり、自分自身と向き合う時間があった。今は、少しでも手が空くと、ついスマートフォンを手に取ってしまう(注1)。
つまり、便利さの裏には、失われていくものもあるのだ。自分で考えて答えを出す力や、じっと待つ忍耐(にんたい)(注2)など、本来人間が持っていたはずの力が、便利さによって弱まってしまうこともある。
(注1)つい:意識しないで自然に
(注2)忍耐:がまんする力