JLPT N2 – Reading Exercise 44
先日、職場でちょっとした出来事がありました。朝、同僚の佐藤さんが、いつもより早く出社してオフィスの掃除をしてくれていたのです。私はその様子を見て、「おはようございます。掃除してくれてありがとう」と声をかけました。すると、佐藤さんは少し驚いた顔をしてから、にっこり笑いました。
その日一日、オフィスの雰囲気がとても明るく感じられました。みんなが自然と協力し合い、仕事もスムーズに進みました。私は改めて、(1)たった一言の「ありがとう」が持つ力の大きさを実感しました。
私たちは、日々の忙しさの中で、つい他人の努力を見過ごしてしまいがちです。しかし、誰かの頑張りや気遣いに気づき、それを言葉にして伝えることで、(2)周囲の空気がやわらかくなるのです。たとえ小さなことでも、認め合うことでお互いの気持ちが温かくなり、職場がもっと居心地のよい場所になります。
(3)それは、家庭や友人関係でも同じです。家族が食事を作ってくれたとき、友人が話しを聞いてくれたとき、「ありがとう」と伝えるだけで、相手の表情が明るくなります。認め合うことは、特別なことではありません。ほんの少しの心がけで、世界はもっとやさしく、住みやすくなるのだと思います。
(___4___)「ありがとう」と言われてうれしくない人はいません。今日、あなたも身近な人に感謝の気持ちを伝えてみませんか。
(注1)にっこり笑う:口元をゆるめてやさしく笑うこと
(注2)気遣い:他人のことを思いやる気持ち
(注3)やわらかくなる:雰囲気が明るく、やさしくなること